街中でバッタリ!!
今日はたっくんのお仕事が早く終わり、夜に少しだけ散歩デートをすることになりました。
いやはや、仲が良くて良いですね♪
「夜のデート、久しぶりだね♪」
みんちゃん、たっくんと手を繋ぎながらルンルン気分です♪
「何処か行きたいところある?」
「いつもの公園に行きたいです♪」
そして、いつもの公園に向って歩いている時でした。
「あれ?あれって……」
前方から歩いて来る人影に、みんちゃんが声を出します。
「いっくんセンパ~イ!!」
みんちゃんが前方から歩いてくる男性にそう声を出します。
いっくん先輩はみんちゃんが大学の時にお世話になった先輩です。たっくんもみんちゃんから紹介されていっくん先輩の事は知っているので、たまに三人で飲みに行くことがあるくらいです。
「……なんだ、君か」
いっくん先輩、いつものようにクールにそう声を出します。
「いっくん先輩はお仕事帰りですか?」
みんちゃん、笑顔でそういっくん先輩に尋ねます。
「いや、まだ仕事中だ。事務所の電球が切れたから買いに来ただけだ」
いっくん先輩、そっけない態度でそう答えます。
「じゃあ、お仕事が終わったら一緒に飲みに行きませんか?」
あれ?みんちゃん、たっくんとデート中にいいの??
「いや、疲れているから今度にしてくれ」
「私は元気ですよ!何処が良いですか?」
「だから、疲れているからだと……」
「私は凄く元気ですよ!いつもの居酒屋にしますか?」
「だから、まだ仕事中だし疲れているから今度に……」
「大丈夫です!私は元気ですから!」
みんちゃん、先輩の言っていること理解できてない??
「……君、人の話を聞いているのか?」
いっくん先輩ちょっと怒りモードになっちゃいました。
「ツッコミどころ満載でしょ?」
みんちゃん、笑顔でブイサイン♪
「……全く、君は相変わらずだな。たっくんもこの子を甘やかすなよ?」
いっくん先輩、たっくんにそう釘を刺します。
「……たっくん、甘やかしてくれなくなるの?」
みんちゃん、シューンとしながらたっくんに上目遣いでそう尋ねます。
「え……えっと……」
たっくん、みんちゃんのその表情にドギマギしちゃいます。
「……もう甘やかしてくれないの?」
みんちゃん、と~っても悲しそうな顔でそう声を出します。
「いっくん先輩……」
たっくん、何かを決意したのかいっくん先輩に顔を向けます。
「こんな可愛いみんちゃんを甘やかさないなんてそんな残酷なこと、僕には出来ません!!」
あらあら♪やっぱり、たっくんはみんちゃん大好きですね♪
いっくん先輩、たっくんのその言葉にタラ~となっています。
「……やれやれ、相変わらずのラブラブ全開だな」
いっくん先輩、どこか呆れながらそう言葉を発します。
「じゃあ、また飲み会出来る日を教えてくださいね~!」
みんちゃん、笑顔でいっくん先輩にそう言います。
そして、いつもの公園に行ったのでありました♪
その頃、いっくん先輩は……。
(またあのラブラブモードを間近で見なきゃいけないのか……。やれやれ……)
と、心で思いながら買い物をしていましたとさ♪
ちゃんちゃん♪
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