第2話
春が過ぎ夏が来ても、鳥が住み着くことはなかった。夏が終わり、秋が来て。とうとう冬になった。もう絶望的な状態だ。諦めていたその時、2羽の番が僕に降り立った。そして、土台しか無かった僕たちを完成させた。そうして、巣に住み着き、春には、小さな小鳥が誕生した。僕は嬉しかった。涙が溢れる程に。そして可愛い鳴き声も聞かせてくれたのだ。幸せだ。そんな日々も終わりを迎える事になるなんて思いもしなかった。
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