第7話 短編 「また泣いた。」

「どうしましたか?」


その声を聞いた彼は、

背筋が冷たくなって、振り向いた。


じっと、見て、冷え汗が流れてきた。

物語になった、


この瞬間から。


俺は、俺の人生の主人公じゃなくなった。


「ー

 これから、よろしくお願い致しますっ!!」


その言葉を元気良く笑いながら、

彼は人々と話す。


その話し合いが終われば、彼、

行 名旅ゆく なたびの目にある、

光を見る、すると、

彼は、こちらに手をひらひらとさせながら、

人々から離れて、お別れの挨拶をして、

俺の方へ来た。


「今日も、綺麗な笑顔だったよ」

そう、毒を吐けば、彼はこちらに、

氷で出来た光を宿し、

低い声で、うるさい、と、言った。

それに笑う。

「怒り」

それに、彼は、止まった。

「少し下せたか?」

それに、彼は、涙を流した。


そして、笑って、

ありがとうと、言った。


「今日、何を食べる?」


「お前の手作りのたまごサンド」


そう言うと、また、笑って、ありがとうと、

言いながら、また泣いた。
















明らかに、


俺にとって、地獄の始まりだった。


いじめがない人生の自分は、

彼が昔負った傷跡を見えずにいた。


幼馴染の、

過密 白羽かみつ しらはと、一緒に、

勉強をしている彼、

葦護 あしまもり つとむは、

明らかに、ノンフィクションの、

物語の主人公だと、

俺は思っている。俺以外の全員


なぜ、ってと、

最近、発売された物語を見たからだ。












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