第6話 明らかに主人公の言い方だ、俺死ぬんだが
海で人が泳いでいた?
「い、いいえ、泳いでいません」
どうして慌ててるのか、聞かれ、
私は、恐ろしくて慌てたんです、と、
海で泳げば、食べられるかもしれない、
だから、昔、生きていた方が、
無念を伝えてくれたのでは、
と思いまして、と、素直に答えた。
それから、しばらく、
話す内、ここに居て下さい、と、
言われ座る。
そんな話を聞いていた、中、
1人で呆然と映像を見ている途中で、
ざわざわ、と話す声を聞いて、
周りを見渡したら、
こちらに視線を向けている人々の目が、
何、泳いでいたら、おかしいの?
と、語っていた。
慌てて、後ろ向いた時、
またざわざわ、と、囁く声は、
心を刺すものばかりだった。
その時に、向こうから、
小さな子が歩いてきた歳は、
小学校2年生ぐらいか、と、思った、
黒い頭の髪の長さは、
少し長い襟足、髪は短髪で、
目は黒く丸みがあり、眉は、
柔らかい色だった、肌色の肌が、
少し日焼けしてもおかしくないのに、
日焼けしてない、
服は、白いTシャツに斜めの黒、
藍色のズボン、白い靴の男の子が、
絵の物語のように、こちらに歩いてきた。
「ど、どうしたんですか?」と、
目の前に来たので、そう言えば、
彼は、黙って向こうを睨んだ。
どうしようもなく、後ろを見る、
本当にいたら、最悪だ、
俺にとって、最低な事を今言う。
あの人々の中の1人は、
明らかに主人公と同じ言い方をしていた。
小説や物語だとか、ゲームでもない、
彼が出て来る話はないが、
明らかに言い方が主人公だ。
「どうしましたか?」
そう聞こえた声に、びっくりして、
顔を向ければ、冷静な目を、
彼は、そう男の子に向けていた。
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