第16話
『…まだ?これ以上やると、真っ暗になるよ』
そう言いながら、あたしはスイッチを回しきった。
『ほらね』
部屋が完全に暗くなる。目が慣れるまでは、何も見えない。
『いいよ、これで。こっちきて』
ベットからあたしを呼んだ。
『これでいいの?変なの…』
あたしはブツクサ言いながら、ベットに乗った。
そして、もう一度キスをされる。
『ん…』
やっぱりイヤじゃない。
(ハルとしてるみたい…)
真っ暗な部屋が余計そう思わせる。
そのまま、お互いの体を触り合う…。あたしの手が、その人の肩や背中を這い回った。
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