第4話

『付き合ってる彼女だけど。…やっぱ…違うのかなぁ…』



本人も、うすうす気付いているみたい。



『んー。そこそこ適当に付き合った方がいいと思うけど…。でも、その子が好きなんでしょ?じゃあ、いいんじゃない?』



こういう商売は、男に『自分に気がある』『自分は特別だ』と思わせる所から始まるしね。


それを本気で『勘違い』する客は多い。



そういう人達がいるから、成り立っている商売なんだろうけど。


『まぁ、騙されないように気を付けなね!』


あたしは、笑顔で客を送り出した。




(もう手遅れだけどね、ご愁傷サマ)


お水の子も風俗嬢も、客とはどこかで一線を引いて付き合っている。



だけど、実際に結婚しちゃうケースもあるしね。客との関係には、いろんな『カタチ』がある。

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