風吹き

@akoaca

第1話  出会い

 「リンリンリン」、目覚まし時計の音が響き、松下は目をつぶっていたままその音を切った。暫くすると、目を開けた、「いよいよか」。三ヶ月の休みの後、ようやくまた仕事を始めるんだ。

 起きてからシャワー、そして朝ごはんを作りながら歌を歌っている。朝ごはんは炒飯。ゆっくり食べてから、スーツを着て、鏡の中の自分を見て、「今日から頑張りましょう」、出かける。

 11月20日、晴、気温は15度ぐらい、いい天気だ。家から塾まで歩いては20分ぐらいですから、松下青果はあせずにただのんびり歩いている。途中の風景を楽しめながらこれからの仕事を思っている。これからは高校三年生に物理を教えるんだ。今年はどんな生徒が出てくるでしょ。去年は面白い子が何人もいましたから、仕事をしても疲れを感じなく楽しかった。彼は期待の気持ちで塾のあるビルに向かった。

 

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