1ミリの1000分の1をマイクロメートル(ミクロン)と言いましてな。
このマイクロメートルで測ったとき、波長が0.7マイクロメートルから1ミリぐらいまでの「光」を赤外線と申します。ただし、1ミリ近い波長のものは「電波」と境界があいまいで、そのへん以上になると電波さん、というわけです。
赤外線は目に見えない光ですが、けっこう重要でしてな。
いま話題の地球温暖化とかも、二酸化炭素が赤外線さんを吸ってしまうために起こってしまうらしいのです。
ところで、赤外線さんって一人だと思うでしょう?
しかし、赤外線にも、近赤外線、中間赤外線、遠赤外線とあって、それぞれ性格がだいぶ違うのです。
この物語は、近赤外線さんが席替えしたいと思うところから始まるのですが、近赤外線は近赤外線。中間赤外線や遠赤外線が賛成してくれないと席替えができません。
ところが、中間赤外線の反応はあまりよくなく、しかも、遠赤外線にいたっては、どこにいるかもわからない…?
という。
びっくりするお話でした。