竜騎士シオンと【名の扉】

浮地 秤

竜騎士シオンと【名の扉】

シオン先生が、

俺たちクラスIIにお手紙をくれた。

これまでの経緯。

これからのこと。



俺たちは、クラスII。

回廊のこっちの小学生だ。

俺は、初島レン、煉獄のレン。

メンバーは、

妖精のサヤナ、かもめのナギサ、腹ぺこのチワだ。

俺がリーダーなわけじゃないよ。

ただのログイン順だ。


回廊の向こう側、

カーアイ島のホームステイは最高だったんだ。

それで俺たちは、

二回目のホームステイが終わる前に、

回廊のこっち側、アバターで会おうって約束したんだ。

住む地域はバラバラ。

だから、

ほのぼの、スローライフの村作りゲームを、

一緒にやろうって話ししたんだ。

会えたときは、超感動したよ!

でも俺以外は、もうプレイヤーだったから、

俺だけ低レベル!

そして、またしても弟扱い。

このゲームにしようって言い出したのは、

そういうことかと、思ったよ!

さて、俺は、

リビングのソファでごろごろしながら、

オレンジジュースをすすった。

そして、

ゲーム機を持ち、

腰をすえて、

お手紙を読み上げた。


◇◆◇


青い空。白い雲。


 大小百の島からなる火山列島。その二番目に大きな、カーアイ島。

 島の中心にある大きな丘には島一番の邸宅がある。


 ここはそこの一角にある、竜医院の一室。

 一階のここは、俺のための部屋だ。

 壁面いっぱいの書棚には本がびっしりと埋まり、

 カッティングが施されたガラスの灰皿には、紙煙草がうず高く積まれた。


 喫煙なんて、何年ぶりだろう?


 俗な言い方をすればたまたま、

 恋人の元カレ、などという大変面白くない存在と、

 仕事上、仕方ないとはいえ会話をし、

 知りたくもない経緯あれやこれやを報されてしまったものだから、

(詳しくは述べられないが)

 どこの誰に言ったって、ぶん殴れと言われるような事態が起きたので、たいそう腹が立ち、彼をぐるぐる巻きにし、そのついでに彼の懐からくすねたのだ。

 俺は、優しいぞ。三十七だからな。ふん。


◇◆◇


***


シオン先生は優しい。これはホント。

喫煙者だったのか!!

俺はがっかりした。


でもまあ。らしかった。

先生、すっごく変なとこあるんだ。

芸術家ってカンジだよ。

俺たちは、ミル姉さんから聞いてたから、

実は少し知ってる。

君たちは気をつけてねって言ってた。


元カレこがらしは、浮かれたんだって。

だから、無断でデートさせたんだって。

ミル姉の大ファンとミル姉とを。

わけわかんない。変態。ぶちのめされて当然だよね!!


でもさ、そいつ有名な音楽家。

かっこいいよ?みんな知ってるような有名人なんだ。


俺は、ホンの少しだけ、じゃあ、よくない?って思っちゃった。


それで、女子たちに、総スカンくらった!!

駄目だって!!了解!!


でも、あとで説明するけど、

凩のとこのメイドさんは、

そういうのが、好きなんだって。

それでまあ、その話になったんだよ。

本人に聞かなきゃわかんないよね、

無断は駄目だよねってこと。

うん。


***


◇◆◇


 豆茶缶に呪い紙を張り、両手で包む。

 ぼう、と金色の炎が出て、

 一瞬であたたまったそれを、

 しゅぽっと空けて、啜った。


 そして今日の皇国新聞を開いたり

 片隅には、

 いつも他愛のない占いが載っている。

 アイアイビーの細かな装飾が、

 黒くくるくると括られたような、小さな枠だ。

 普段は、気にもとめない。

 だが今日は、その記事がやたらと目に入った。



 タバコを吸う人は、寂しがり屋の甘えん坊


 は!

 何を根拠に。

 俺は、そういうのはまぁったく信じない性質タチだ。しかし殊更否定したりもしない。

 それは物語だ。

 彼らの作った、彼らの物語。

 俺はよく、

 魔法封筒における封緘シーリングに、

 それを例えている。


 この世界では、

 平たく言うと、

 

 己の身から、

 魔法蝋を自在に作り出せる。

 カラー、文様、箔。自由自在だ。

 親指を当てると、

 じゅう、ぺったんと、

 そこに文様が浮かぶのだ。

 手順を踏めば、誰だって思い通りだ。


子どもたちも大好きだ。みんな憧れる。俺も大好きだ。


俺は、さらさらと一筆箋を書いた。

そして、下唇に左手の親指を押し当てた。

光る濃紫の蝋がジワジワと集まる。

それから、封をした一筆箋にジュウ、と押し当てた。

文様は、濃紫の竜と彗星、銀のラメ

フッと息を吹くと、それは小さな竜に変わる。

ドアを出て窓を開けて、

芝生の広がる丘の空へと放った。

シュウーーーと大きな弧を描き、

それは森の神殿へと飛んでいった。


◇◆◇


***


えー。甘えん坊はホントだと思う。

俺たちは、アバターでこくこく頷いた。

チワはハートマークを出した。あのイチャイチャは酷いもんだった。

お子さまの前で、しかもお客さまの前で、

膝枕からの、チュッだよ?ずーーーっとそんなんだった。きゃあー!って感じだった!!


先生って、自分のことどう見えてるんだろう。


魔法封緘シーリング

あれいいよね。俺たちも早くやりたい。

子どもは蝋が出てこないんだよな。


俺の嫁エルザ十七歳は青い蝶、

ポーラはガワは十四歳で白竜の魔法封緘を出してた、

でもポーラは、

エルザとの連盟だから出来たのかも?

そもそもポーラの中身は、シオン先生やアトラス先生と同い年だと思う。ガワは七歳だったり、十四歳だったりする。もっと前はシオルというシマシマエナガン。白竜でなくでっかい白い鳥だ。


そもそも、俺たちみたいなログイン勢はやれるのかな??

回廊のこっち側、

カーアイ島には、

ログインする形になる俺たちは、

年齢設定ができるんだ。ガワは十四才が上限。中学二年生ちゅうにだ。

ホントの年齢は、サヤナとチワが十三歳、ナギサが十歳、俺は…八歳!俺だけ素の年齢がバレてた。

最初のログインのとき、設定出来るのに気づかなくて、そのまま入っちゃったんだよ。

だからずーっと弟扱い!!まじ後悔!!やり直したい!俺ならバレずにうまくやってたと思うんだよなあ。ヘンな意味じゃないぞ!俺の嫁はエルザだ。でもさ、あんまりなめられるのもダサいじゃんか。女の子ってさ、やっぱり年上が好きじゃん?

中身を見て欲しいな!ってことだよ!


でね、シオン先生は、

転生で天才竜鎧屋さん、変容メタモルフォーゼでスーパードクターになったけど、

竜暦三十年、人歴七年なんだ!


だから、ストレスが溜まるとさ、竜に戻ってぐうぐう、くるくるしか言わなくなっちゃうんだよ。気に入らないとすぐ爪撃。手紙もおもしろくなるんだ。

ナース長たちも、俺たちもドン引き!!

竜医のミル姉は、たまんなーーくいいみたい。お熱なんだ。キュンキュン。どストライク。それが竜なんだってさ。お手紙はたとえばこんなの。


 あいたいな もりのしんでん よるあおう


いや、なんで五七五?!会おう二回言っちゃってるし!貴重な十七音じゃないの?


シオン先生の竜騎士時代の相棒、アトラス先生も、

このイカレたシオン先生が大好きなんだ。

大喜びして号泣して、そうだよなあ、そうだよなあ、って肩ぽんぽんして言ってる。でも、このときのシオン先生って、アトラス先生のこと超嫌ってるんだよ。懐いてるけど嫌ってる。舐めんな!ってさ。元相棒てことは、元飼い主ってことで、下に見てるからムカついてるんだと思う。アトラス先生は噛みつかれて、頭から血をピューピューさせて大喜びしてる。この竜みたいな人みたいな、シオン先生って、この世のモンじゃない。お芝居からくりぬかれたみたいなんだ。ぞっとする綺麗さなんだよ。

そのときのアトラス先生は、本当に本当に幸せそうなんだよ。

アトラス先生の彼女、ポーラは、

はー、やれやれっていつも見てるよ。


先生には…、どこまで正直に言ったものか。

俺たち、アバターで顔を見合わせちゃったよ。

むうって。

先生のこと大好きなんだ。

傷つけたくはないんだよ。


***


◇◆◇



 この世界では、人は意識と無意識への回廊へとつながる、【名の扉】を持っている。感じるんだ。

 俺には俺の回廊があり、君には君の回廊がある。

入口には【名の扉】があり美しい文様が出来上がっている。この世界に一つだけの美しいステンドグラスだ。その鍵は己でかけて己の手で持つ。それが大人の定義だ。


しかし、近頃は〈混ざっている〉。

【名の扉】文様レリーフと、魔法封緘の文様レリーフ。金とメッキ。呪いと呪詛。関連はある。別物だ。意地悪で言ってるんじゃない。それはそれ、これはこれ。

ヴァンパイアの求める血は、ぶどう酒で贖いトマトジュースで贖う。心躍る物語だ。

しかし、ぶどう酒やトマトジュースで輸血は出来ない。それがだ。

俺が言うんだ。説得力あるだろ?うん。悲しい。

ミルダやアトラスには、悪いと思ってる。でも、彼らは喜んでくれるんだ。奇跡だ。血がありあまってるんだろうな。他の島民もだ。こんなの他の島じゃありえない。とんだ変態島だよ!!

竜血毒耐性があるんだ。しかもこれは驚いたことに、丘の主、生けるミラーボール、シリウスが定期的にやってくるという、慣れによるものだ。島に住むとみんな変容メタモルフォーゼせざるを得ないのだ。


◇◆◇


***


シオン先生ってドラゴンゾンビ(ヴァンパイア)らしいんだよね。出自不明。真相は謎。

だからあちこちフラフラして、分けてもらってる。

誰も何も言わないけど、みんなうっすら気づいてるよ。二泊三日✕2かける2しか過ごしてない俺たちすら、察したもん。

元飼い主のアトラス先生だけが、ドラゴンゾンビじゃない!性格悪い、顔色の悪い白竜だ!って言い張ってる。アトラス先生の文様は紫陽花。俺から吸い尽くしたから濃紫になったんだって。

でも、みーんな知ってる。アトラス先生って嘘つきなんだよ。授業参観や家庭訪問の時の先生とソックリ。歯がキラーンてする胡散臭さ。自分に損になることは絶対にしない。とびきり仲間思い。いつだって全力応援。熱っぽく仲間に入れてくれる。時折見せる精悍な横顔。男ならみんな憧れる。背中はいつも汗だく。うっすら靄がかかってる。初見じゃ見破れない。でもそのうち、ん?ってなる。それはそれ。モノマネもうまい。俳優顔負け。病的な負けず嫌い。それでも、大好きな先生だ。


シリウスには天文台で会った!子どもに甘くて、撫でてくれる手も、抱きしめてくれる体もぽかぽかして元気が出た。島の白竜は命の恩人なんだって。

ミル姉のおじいちゃん。生けるミラーボール。

芸能人だった。空間が変わるんだ。

髪も服も佇まいも、ひとつも変なところがないって、すごく変なんだよね。


島を仕切る、金竜ビルやその妻のフタバさんは協力的だけど、引き気味だった。

フタバさんなんてシリウスが来ると、子どもたちを竜穴にひっこめてそうそうに寝ちゃうんだって。シリウス劇場も禁止。あれ、おもしろいんだけどなあ。



シリウス劇場。

それは、昨年夏に、丘の邸宅で突如開催さたカーニバル。シオン先生ってたまにおかしくなるんだよ。

それを島のみんなが面白がって、カーニバルにしちゃったんだ。島で不定期開催されるカーニバル。

シリウス劇場のひとつの演目にしちゃったんだよ。


シオン先生はお道化になってた。素とお道化が〈混じってた〉。

真っ白なスーツの男になって、ミル姉やミル姉のママに薔薇を渡したり、攻撃をひらひらかわしたり、ぐるぐる巻きに捕まったり。

ミル姉が先生の贈った赤いハイビスカスのドレスを着て、モーブくんのうちわを持ってただけで、

超絶ブチ切れたりするやつ。あれはお道化じゃなくて…完全なる素だよね。


俺たちは、うんうんと顔を見合わせた。



ポーラが、シマシマエナガンだった頃も見られるし、アトラスもチビ竜で出演してたよ。 

シオン先生とミル姉とでゴールデンペアになって、ドラゴンに乗るバドミントン大会もやってた。それで、元カレこがらしをぶちのめしてた。

まだシオン先生は竜鎧屋のホークだったし、こがらしともそこまで知り合いじゃなかったみたいだった。

最期は特大のゴムパッチンで顔を叩かれて、島中大爆笑だよ。俺たち見てて、ひえー!って声出ちゃった。島の人も何人かはドン引きだったけどね。

最期は温かい拍手に包まれてた。

島の白竜が言うには、呪いを解くためのお道化グッズなんだって。


でもってさ、

シオン先生いわく、

毎朝かまどに火を入れて、

煙が立ち上って、いつもあったかいご飯を食べて。

お風呂でお背中流しっこ、

ふかふか布団でにらめっこ、

ポーラの歌みたく暮らす人には、シリウス劇場は無用なんだって。

うん。

ミラーボール、だもんね。


***


◇◆◇



呪詛は、放たれたほうはもちろん、

放った側も辛い。

嘘はメッキは厚くする。

メッキは、金の輝きをますます遠ざける。

呪詛の仮面の下は、ぐじぐじとした傷が爛れる。


俺は竜医師ドクターだが、

元は竜鎧屋アーマーやなんだ。

病気は治す。

呪詛は竜鎧に宝玉や塗りを施し、打ち消したり跳ね除けたりする。

病気も呪詛も、飯の種。

しかし、この世からなくなったほうがいいと思う。

力を得たいのはわかる。


俺だって病気にかかる。

下手なりに呪詛も何度もつかった。今もだ。

嘘もつく。喫煙もする。

俺は、元皇国軍竜騎士だ。

血塗られた過去から目を背け、

スローライフに身を投じつもりが、

結局、関わりを断てずにずるずるしてる。

〈混じってる〉。


それはそれ、これはこれ。

他人に勧めるわけにはいかない。

立場上の問題だ。

しかし近頃おかしい。


回廊の向こうじゃ、

地上と闇の回廊が混じり合って、もう表に吹き出していた。


天の竜の干渉も始まっていた。

天の竜(おためごかし)。

天の竜(対立煽り)。

俺たちは、どうなってしまうんだろう??


ただ【名の扉】の文様が、

内側の灯りにより美しく優しく輝く時間が、

末永く続いてほしいと願うし、

俺なりに、

この世界に干渉していきたいと思っている。

今は、音楽家でもあるんだ。


奴らは、俺のこの紫水晶の眼を狙っている。 

誘き寄せたいと思う。そして、やつらを捕まえる。


紅玉眼を持つ彼女ミルダはじめ、

世界中に居るであろう宝玉眼たち、

世界中の囚われた白竜を解放し、

心安らかに暮らせる世界にしたい。


ともに頑張ろう。

それでは、また。

回廊の向こうの君たちへ。


◇◆◇


***


俺たちは、すごーーーく心配になった。



「ねえ。」

サヤナがきまずそうに声をかけた。

チワやサヤナもこくこく頷いた。これって。


「先生の遺言ダイイングメッセージ!!??」


やばくない??

俺たち宛のお手紙だから、すごく悩んだ。

たぶん、先生は無意識なんだ。

悩んだけど、これはやっぱり大人に相談するべきだと思った。


隠せることは俺たちなりに精一杯隠して、

俺たちは、各々の家で、

再び、ホームステイに行きたい!!と、

強く強く要請することになった。



***


◇◆◇


話は再び、戻る。

 

【第四幕】3章第2話へ。


https://kakuyomu.jp/works/16818093088763454808/episodes/16818093089059205335


◇◆◇




実のところ、

俺は俺のエルザが、悲しむのが、

すごくすごく、嫌だった。

埴輪の、正装女子にそっくりなんだ。

俺の超絶どストライク!

静謐な花の香り。カミソリのような青い蝶に、

俺のハートは真っ二つに貫かれたんだ。

それから、潮風のように首ごと持っていかれるような衝撃。

当然だ。皇国姫巫女という国中の信者の乙女からランダム《おきもち》で決まる五十一人の巫女さんの一人なんだった。

中身はふつうのティーンだ。あんこクリームと暗黒竜のオヤジギャクがお気に入りで、歌や踊りが大好き。皇国フェスを開催して自分がセンターを飾るようなおちゃめなところもある。それでいていつも涼しい顔をしてる。自分が楽しくてみんなが楽しいことを一生懸命考えてる。ミステリアスで、でも意外とポカポカしてて、もう、すっごく、素敵なんだよお。



ポーラも大好きだ。

変な意味じゃないぞ!

アトラス先生の嫁さんだ、と思う。

彼女の瞳はポーラレアスター。

星空を思わせる美しい瞳。もとは白竜で巫女なんだ。雪山に立った一人で住んでご祈祷を捧げてた。

罪人で友人の竜騎士一体、それからまったく他人の闇の竜二体。四身合体して救いをもたらした、伝説の巫女さんなんだよ。

今は美しい少女の姿。彼女の手はいつもふっくらしてる。明るくて世話好きで、応援好き。一緒にいるとすごく元気になれるんだ。辛いことがあっても、お風呂で背中を流して、ぽかぽかの布団を用意してくれる。俺って何がしたかったのかな、どうしたらいいのかなって、気づかせてくれる不思議な力があるんだよ。



ミル姉だってそうだ。

シオン先生がとびきり熱を上げてる、仕事仲間ビジネスパートナーで友人で、契約主。

俺たちからみたらどう見ても恋人。

丘の邸宅の主シリウスの孫娘。竜医師ミルダ。

赤いビキニアーマーに白衣を羽織った、ナイスバティの二十二歳。美しく優しい。島の誇りめがみだ。

俺は、たぶん十九歳くらいだと思う。なんで気づかないかな?? コスモスと喧嘩してたとき、俺はぴんときた。もっと若いよ、あの人。

この人は、元伝説の姫巫女。芙蓉ふよう

本来は霊媒師になるんだけど、紅玉眼という悪党に狙われる美しい眼の持ち主なんだ。今は伏せてる。本人はすごく気にしてる。竜医師としてがんばってるんだから、みんなはそれでいいじゃん!って思ってる。でも本人が辛いんだ。

シオン先生と契約して、いっとき紅玉眼を晒したときは、島のお年寄りは大喜びだったって。

でも、シリウスの命で再び鳶色の瞳に戻った。大切な孫娘。どっちの気持ちもよくわかった。


悪党がいなきゃいいんだ!

シオン先生の気持ちが、俺にはわかるよ。






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