第8話 読者ファーストを怠ると即ブラバ!

『ブラバ』とは『ブラウザバック』の事です。


『戻る』ボタンを押してあなたの小説のページから去って行くことを『ブラバされる』といい、その場合はその読者は二度と戻って来てくれません……


 なんと言ってもWEB小説は無料ただですからね。読者さん本人が、少しでも続きを読みたくないと思えば、そのエピソードを最後まで読む事なく、途中であっても、即! 読むのをやめて『ブラバ』します。


 一般に、WEB読者はとても逃げ足が速いので、作者は読者を見かけた瞬間にガツンとぶん殴ってでも(もちろん文章でねw)足を止め、逃げ足を封じて読ませなければいけません。


 乱暴な物言いとは裏腹に、実際にはとことん読者のストレスをなくしてあげる事が重要になります。そしてできるだけ早い段階で、自作品の面白さをこれでもかとアピールする必要があるのです。


 前話までにもいくつか述べてきましたが、今回は更に具体的に例を示しながら書き進めてまいりましょう。 


 今回もあくまでもWEB小説においては、という事になっておりますよ。ターゲットはWEB読者を対象としております。


 

 前回お話した『余白が大事』という事にプラスして、『難解な文章は敬遠される』という事も覚えておいてください。


 どういう事かというと、印象の問題になるのですが、娯楽を求めて軽く読みに来た人に、論文を読ませるような事をすると即ブラバされるという事になります。


 漢字の比率が多く、文体もかたく、慣用句や四字熟語が多く、わかりづらい比喩を多用して、ギチギチに文字を詰め込んでいると、見た瞬間にサヨウナラとなる読者が大多数だという事ですね。


 それを防ぐ為には、中学生を対象にするぐらいの文章がちょうど良いといわれています。


「読者がその程度の学力しかないからレベルを下げてやれ」と言っているのではありませんよ。


 あくまでも・・・・・娯楽として軽く読みに来てくれているWEB読者が、ストレスなくスルスルと読み進められるを提供してあげたほうが良いですよ、という事です。


『郷に入っては郷に従え』と言いますよね? WEB小説ではWEB読者に合わせるべきなのです。(この創作論は読者が創作者なので、ことわざや慣用句も多用しますw)


 漢字と平仮名の割合は2対8位が(WEB小説では)ちょうど良いと言われていますので、取り入れてみましょう。


 なんだその程度かと馬鹿にしませんでしたか? 実際にやってみると、これが意外と難しいんですよ?


 平仮名続きだと、区切る箇所があやふやになって誤読のオンパレードになってしまうので、『読点』を入れたくなります。


 そうすると『、』ばかりで読む時にいちいち詰まる印象が出て来てしまいますからね。それを避けるために言い回しを工夫したり、語順を入れ替えたりしないといけなくなります。


『まだ間に合う!』とこの創作論のタイトルに書いていますが、これらの事を細かくやっているとカクヨムコンには『もう間に合わない!』となってしまいますので、無理のない範囲で漢字を平仮名に置き換えてみてください。


 この創作論を書き始めるのが遅すぎましたね。今回の事を知らなかった方には、ちょっと申し訳なく思います。 


 因みに私は上記の理由で漢字と平仮名の割合を2対8にするのは諦めて3対7位を目指しています。だって『読みやすくて漢字が二割』しばりだと難しいんだもの。




 ここ迄のお話とは裏腹に『異世界・現実世界恋愛』のターゲットであろうマダム層や、紙の本をよく読む層などがあなたの作品のメインターゲットであった場合、漢字が少な過ぎたり、文体が緩すぎたりすると逆に好まれないという事も発生します。


 ここでもやはりその作品の読者・・・・・・・を意識して、文面を整える事が大事であると言えるでしょう。

 


 大事な事 〜その八〜


 読者の性質を把握しよう!

 

 


 WEB小説の観点からすると、とてもカタかったり、WEB読者には読み手の少ない純文学や、SFやミステリーなどのジャンルを選んで書いている方は、あまりの作風の違いに、今回の話を読んで落胆して肩を落とされた方もいるのではないでしょうか?


 しかし、安心してください。


 紙の本では人気のあるジャンルなので、人気投票の要素のあるカクヨムコンの読者選考さえ突破できれば、内容勝負にこぎつけられます。


 ここでもその作品の読者の性質・・・・・が問題になります。そういう作品は最初からカクヨムコンの審査員や、その先の紙の本の読者がターゲット層なので、無理をして今回の話に合わせる必要がないのです。


 でもそうしたら、そもそも読者選考を突破できないじゃないか! って思われましたか?


 そういう時にキラリと光るのが『友情パワー』なのです!

 

 WEB読者ではなく書き手の方は、例えWEB読者にとってはブラバ案件だったとしても、平気で読みこなしてくれる人が多くいます。


 書き手の方にアピールして、読んでもらう事ができれば、面白い作品に仕上がってさえいればちゃんと評価をしてもらえるはずです。


 アピールの仕方はもうおわかりですね?


 忘れてしまった場合は、もう一度『第3話 友情パワーを手に入れろ!』を読み直してみてください。


 ※ 少し前にスマホアプリのサイトデザインが変わった時に、作者プロフィール欄の本文の下にある


 小説  |  レビュー  | フォロー


のレビューのところが、アプリだと『レビューを書いた作品(おすすめレビュー・コメントレビュー)』しか表示されなくなったみたいですね。


 私が第3話で『レビュー(星)が極端に少ない人』と表現したのは『おすすめレビュー』ではなく、単純な『星を付けた作品(星レビュー)』のほうです。


 私の調査不足で、勘違いさせてしまっておりましたら申し訳ありません。


 ブラウザ版では『星レビュー』のみも分けて表示されるので、すぐ確認できるようですね。


 次回は『あらすじ』についてお伝えします。

 本日の17時38分に投稿しますので、よろしくお願いします。

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