第4話

「めんどいんで注ぐだけのにしてくださいよ」


リョウと呼ばれた店員はそう言いながらも

シェイカーの準備をしだし


「君は何飲む?」


アツキもリョウの言葉を気にする様子もない。



「あ、私もなんかカクテルで」


「了解っ」



いつの間にかリオはアツキの腰に手を回していて


「リオ、先にテーブル行ってるね」


「わかったっ」


私の言葉に満面の笑みを見せた。



「セナーっこの子達一緒に飲むから!」


大きな声で奥のテーブルに向かって声を掛けて



あいつが座ってるテーブル行けばいいからね


そう言ってまた、人懐っこい笑みを見せた。

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