わたしは根暗な人間だ。

 わたし自身もそう思っているし、周りもそう思っているだろう。


 わたしは不細工な人間だ。

 わたし自身はそう思っているし、周りもそう思っているだろう。


 わたしは何も出来ない人間だ。

 わたし自身がそう思っているし、周りもそう思っているだろう。


 本当にそうか?

 鏡の向こうから、わたしが問いかけて来たけれど。


 そうなんじゃない?

 鏡に向かっているわたしは、そう答えた。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る