第32話:色彩は才

転生芸術隊隊長トゥエンティツー!


この世界に芸術を普及する!


手始めに肖像画から初めてみた。


皆好きだよな、似顔絵。


絵の具というものはないが世界を彩るいろんなものを絵の道具として使い分ける。


花や木の実、鉱石や焼いた木でもなんでもかんでも絵の道具になる。


これさえあれば誰だって絵は描けるんだよ。


描いた肖像画は貴族のお屋敷の飾りやお見合いに使用されるのが主だ。


だが!私はそこからさらに芸術を進化させる!


庶民階級にも絵を描く自由を与えるのだ!


具体的には画材の調達方法を触れ回った。


お貴族階級には気でも狂ったかと言われたが、気狂いでないと絵なんか描けるわけ無いだろ!


生命活動には不要な行為、それが芸術だ。


あると自分の世界が豊かな色彩に彩られる。


だが、無くても生きてはいられるもの。


そんなものを好き好んでやっている奴らなんて気狂いの集団だ。


ということで、そんな馬鹿で物好きな転生賢者を集めたのが転生芸術隊だ!


メンバーは自分勝手にやりたいことをやって生きている。


ということで今回は趣向を変えて、賢者間で交換日記でもしてみようと思う!


諸君!好き勝手に生きろ!


何のための人生だ?何のための来世だ?


自分のためだろ!好きなことして生きようぜ!


クリア歴260年、転生賢者により世界に芸術が持ち込まれる。

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