第29話:叡智の光
最寄りの料理店で泣いているところを捕獲されました。
トゥエンティワン、30歳です。
他の方々より聊か高齢での発見となりましたが、僕は僕のできることをやろうと思います。
といっても前世では大学受験中の苦学生だったためこれといった技術はありませんでした。
なので僕は僕に出来ることをやっていこうと思います。
まず電気の確保です。
人類の叡智、といいますがこの世界はファンタジー世界。
普通に考えたら雷を司る妖精とか精霊とか幻獣とかが生息しているはず!
ということで僕は精霊の研究を続けてきました。
今のところ花の精霊さんが農業のお手伝いをしているということを発見。
彼らは人間を信用していないのか滅多に姿を現しませんが、今回お話を伺うことに成功しました!
「精霊さんは何を食べて生きているんですか?」
(大地に満ちる生命力を食べて生きているよ!)
「花の精霊さんの他に精霊さんはいますか?」
(自然現象のほぼすべてが他の精霊の仕業だよ!)
「精霊さんは何で隠れているんですか?」
(君達が怖いからだよ!)
……とのこと!
ということで私は人里離れた山の上で雨雲を待て居ます。
えぇ、雷が落ちてこないかな、と。
雷が落ちるということは精霊が雷を起こしているということ、と仮定して発見後すぐに捕獲できるように待機中。
捕獲後には話し合ってなんとか雷のエネルギーを電力として使用できないかを試す予定!
もしこれが可能だったら文明は大きく進化するはず!
皇国の技術力を大きく躍進させるぞ!
クリア歴230年、世界から雷という概念が消え、皇国の技術革新が進む。
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