第24話:争いは何時も必然に
フィフティーン、40歳です。
国の様子が最近おかしい。
国家間で情報統制が行われている。
怪しい動きをしているのは王国と帝国。
もしかしたらこの国家間で争いが起きるのかもしれない。
僕達はそれぞれの国に要人として招かれている。
これはもしかしたらチャンスかもしれない。
妹であるスィックスティーンと連絡を取り合いながら、作戦を練る。
出るべきは最前線。
誰よりも先に僕達が争わなければならない。
商会は私が産んだ子供に任せて最前線に立つ旨を国王に伝えた。
「なぜ争うのですか?」
「……国を守るためさ。我が国には食料がいきわたっていない。そして差し出せるものももはやない。争うしかないんだ。」
そんな理由で他人の人生を潰せるのかと、でもそんな理由で、死んでいく人が沢山いるのだと。
色々な感情がないまぜになる。
でもやらなければいけないんだ。
フォローはまかせろ。
いざ尋常に、
「「最初はグー!じゃんけんぽん!」」
スィックスティーン!40歳になりました!長生き!
あれからしばらく、私達は大忙し。
教会の威光で何とか国家間を納得させながらも商会を利用して王国に食料を行き渡らせる!
慈善事業ってやつ?お金持ちの義務ってやつね!
お兄ちゃんはそんな感じで。
私は私で無傷の勝利の女神なんて崇められちゃったりして。
今じゃフォーティーンの横に像が立っている始末。
たいしたことしてない、とも言えないけど!
でも頑張った甲斐はあったと思う。
争いごとはじゃんけんで、が主流になってきたし、戦争なんかするより助けを求めたほうがいいって気が付けたみたいだから。
でもそれでも勝負したい時はじゃんけんでね?
この手記を読んでいる皆!
勝負事はじゃんけんでね!
困ったことがあったら是非15商会にご相談あれ!
転生賢者なら無条件!安くしとくよ!
クリア歴170年、第1次じゃんけん戦争の終結である。
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