第21話:交流は歩み寄りから
フィフティーンと スィックスティーンです。ともに10歳。
前世では兄妹でしたが今瀬では他人です。
ただ、やっぱり他人な気がしなくて一緒にいます。
転生賢者としての能力はテレパシーでした。
これに気が付いたのは隣の国にいた妹、 スィックスティーンと昔から会話ができたからです。
僕達はこの能力を利用して、国家間の懸け橋になろうと思います。
聞いた話によるとフォーティーンは戦死したのだとか。
という噂はたっていますがナンバー教に保護されてぐちぐち言いながらも余生を過ごしているのだとか。
だからこの手記も僕らの手に渡りました。
これには意味があると思うのです。
若くして託されたこの世界開拓記、きっとそれはフォーティーンの望んだことを叶えるためにもあるのだと思います。
ということで僕達は不慣れながらも政、国政を挑戦するのでした。
スィックスティーン!10歳です!
お兄ちゃんとは違って私はフォーティーンが嫌いです!
だって結局戦争がしたいだけじゃない!
争わないようにするためにする努力じゃなくて、争うためにする努力しかしてないんだもの!
じゃんけんなんて自分で広めなさいよね!
私は争いのない世界を作る!
絶対悪なんかじゃない!絶対善に私はなる!
そのためにも帝国に侵入しなきゃ!
お兄ちゃん!この手記を読んでいる頃には私は帝国にいるでしょう。
でも心配しないで!私が内側から変えてやるんだから!
クリア歴140年、国家に新たな風が吹く。
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