第6話:先達の恥は書き捨て

犀川美鶴、改めましてフォー、先達に習い書式を揃えます。10歳になりました。


改めて読み返すと読みにくいな。とりあえず自分が書きやすいように書いていこうと思います。


今の時代は……紀元前。


まだ紀元が決まっていないので、年数は今のところ関係ありません。


最近では皆、家を作り初め、神の木の回りにちょっとした村々を築いています。


この世界開拓記に記されていた通り、大きくなってくれば街といえるレベルにまで育つでしょう。


ありがたいことに、日本語が公用語なため僕は読み書きに困らないが、ファイブ、シックス、セブンはそれぞれ出身地が違うため難儀しています。


そのため、この世界開拓記は僕が引き継ぐこととなりました。


歴史的な出来事を書いていけばいいんですよね?


それでいうと、最近宗教が出来てきました。


崇められているのはワン、ツー、スリー、先代の転生者達です。


我々人類は彼らを賢い人、賢者と呼び、神から使わされた存在として語り継いでいこうと思います。


そのための宗教、ナンバー教を設立しました。


簡単でわかりやすい名前でしょう?


偉大な先達達に感謝を込めて。


きっと後続にもこの意味が伝わることでしょう。


その時、少しでも僕達のことが記録に残っているといいな。


いや、僕が記録に残すのか。


そう考えると中々に責任重大だ。がんばろう。


紀元前10年、後に主流となる宗教の誕生である。

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