書いているのに読まれない! どうしたらいいの~!

みちのあかり

第1話 読まれないので教えてよ!

「みちのさん。ずるい!」

「なに? 唐突に。あなたどこの欲しがり妹よ」


「妹じゃない! 男です」

「で、なんなの? 喧嘩売っているの?」


「だって、みちのさんの作品PV凄いじゃん。僕の作品なんて最終話PV0・・・」

「あ~、つらいねそれ」


「なんでみちのさんのだけ読まれるんですか! ずるくないですか! 読まれる方法教えて下さい」

「あのねぇ。カクヨムではもっと読まれている人が沢山いるのよ。それにね・・・」


「なんですか」

「こんなに読まれているのに書籍化の話一個もこないのよ。ええ、全く来ないの! そんな半端な作品しか書けない私に聞かない! 世の中には優しい書籍化作家様がたくさんいるのよ。お金を払って講座受けなさい!」


「お金払いたくない」

「じゃあプロが書いた創作論の本を読め!」


「読んだけどよく分からなかった」

「あほの子か! じゃあ動画配信見ればいいよ」


「理解できない」

「・・・で、私に何を求めている?」


「分かりやすい話を・・・」

「理解力足りない人間に何を話せと!」


「そこをなんとか。僕の作品、どうしたら読まれるんですか?」

「知るか! まあ、そこまで言うならちょっとくらいは読んでやろう。で、感想言えばいいんだな」


「お願いします!」

「仕方ない。お前自炊しているか?」


「え? はい」

「包丁やガス台は使える?」


「もちろんです。お弁当もつくりますよ」

「そうか。それなら」


「なんですか?」

「全て食べ物で解説してやる」


「何で!」

「無関係なもので解説した方が受け入れやすいんだ。けむに巻くとも言うがな。分からなくてもそれでいいんだ」


「わかるように教えて下さい!」

「創作論読んで分かんないやつには違うアプローチが必要だろ! 誰も読んだことがない例えでも使わないと解説なんぞできん! 二三回聞いて分かんなかったら他行けばいい。要は相性だ。私に物を聞くとはそう言うことだ。あきらめろ!」


「・・・聞かなきゃよかったとかはありませんよね」

「知らん! 受け取り方次第だ! じゃあ始めようか」


「・・・人選間違えたかな。でも、読まれたいし」

「人選は間違えたと思うぞ。辛口で言ってやる。死ぬほど後悔してもらおう。ほら見せてみろ! 読まれない理由考えてやるよ」


「今からキャンセルは?」

「出来ないね。さ、始めようか」


「・・・」

「ふっふふ~ん。さあ、始めようか」

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