【著者来歴】藤尾瑛臣について


 【著者来歴】


 藤尾瑛臣 Fujio Teruomi

 (1972 - 2015)


 本名、筆名ともに藤尾瑛臣。兵庫県明石市出身。

 私立大学文学部在籍時、絵國淑哉とともに執筆に取り組む。二学年後輩だった絵國に幻想文学や耽美主義との出会いを与えた。在学時には同人誌を発行。特に、近代日本文学を好み、国文科では谷崎潤一郎を専攻した。卒業後、公募への応募を続けながら下請けの文筆業に従事。

 その後、健康を損なうと、応募や投稿を辞し作品の執筆のみを継続するに至る。

 生前、遺した原稿は百余点。卒業後の作品はほぼ未発表のままであった。

 過去の同人誌に、絵國との共著として短編集『明媚』がある。

 


 【編者来歴】


 絵國淑哉 Ekuni Toshiya

(1974 - 2020)


 私立大学文学部国文科卒。大学在籍中、芝蘭堂書房より『鏤骨』を上梓する。

 処女作『鏤骨』は、芝蘭堂書房の新人賞最終選考落選作であった。編集部の目に留まり、改稿を経て同社発行の文芸誌に掲載。同年に同作が出版されると文壇の話題を攫う。以降、数多くの耽美小説や幻想小説を世に送り出した。昨年、耽美作家、幻想小説家としての生涯を終える。

 主な著作に、『魚楼』『白砂の閣』、文学賞受賞作『玻璃鏡奇譚』などがある。

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