第7話 初めての狩り!!

「よーし狩りにいこぉ!」


(行こー!)


トコトコトコ─


…狩りってなにやるんだ?前世でも狩りなんてやったことないし


「キュー?」(狩りってなにやればいいの?)


「え」


「キュ」(え)


「なんでキツネなのに狩りの仕方知らないのぉ?ボクわかんないよ?」


「キューン」(私もともと人間だよ?狩りの仕方なんてわかるわけないじゃん)


「…たしかに。ま、まぁこの森にいる小動物を狩ればいいんじゃない?たぶん」


「キュ」(わ、わかった。まずは獲物探さないとだよね?)


「うん。たぶん」



──数分後──

二人(二匹?)は初めての狩りをするために森の中を歩いていた。

この辺を知らない二人が歩き回ったらすぐに迷子になってしまいそうなものだが、月霊の力?でなんとなく行ったことあるところへの行き方がわかるらしく、だいぶ遠くまで来ていた。


「なかなかいないねぇ」


「キュ」(そーだねー…)


ガサッ


二人が暇になって来て、雑談し始めた頃、近くで物音がなった。


「キュッ」(なにっ)


「えーっとあれは…」


「キューーー」(G《ゴキブリ》ーっ!!!)


そこにいたのは地球の家に出るGの数倍の大きさだった。


「ビックローチだったかなぁ」


「キュウーー」(Gじゃ~ん)


ムリムリムリムリ。あれを倒す?どーやって?触る?つぶす?

どっちにしろ嫌すぎる…

あ!そーだ。八百万神で取れた1日限定スキルがあるはず!

─月の叡智─

飛撃(斬)

斬撃を飛ばすことができる。強くすると、エネルギーを消費する。


これだー!!!これであの忌まわしきGを成敗できるっ


─飛撃(斬)─


有効そうなスキルを見つけると、私は反射的にGに狙いを定めて発動した。


スパッ


よし。任務完了


「ビックローチを見てから攻撃するまでの速さすごいねぇ。なんかこう、絶対に逃さないっていうのが伝わってくるよぉ?」


「キュー」(なんか、あいつだけはコロスって思っちゃって)


カサッ


え?


カサカサカサカサカサ


「キュー」(いやーー!!)


─飛撃(斬)─

─飛撃(斬)─

  ︙


「フッフッフッ」


やった。やりきった。あの、あのGを倒しきった〜!!!


〘レベルが2/10になりました。〙

〘レベルが3/10になりました。〙


「おぉ~すごかったねぇ〜もしかしたらレベル上がってるんじゃない?」


「キュキュ」(うん。レベル3になったみたい。)


「おーすごいねぇ。あいつ経験値効率いいのかな?明日もあいつを─」


「キュ」(やだ)


「あ、そう。じゃ、じゃあステータスはどう?少しは上がってるんじゃない?」


「キュ」(やってみる)


─月の叡智─

種族  小妖狐こようこ

名前  無し


Lv. 3/10 +2

LP 7/7 +2

EP  13/13 +4

STR 5 +1

VIT  4 +1

DEX 8

AGT 6

INT 25 +3

ENE 12 +3

MND 10 +2

CHA 16

技能  飛撃(斬) NEW

月精

    狐の攻撃

    妖力視

    魔力視

    八百万神

    月神

危険度 D

加護  月読ノ加護


おぉ~結構上がっってる…のかな?普通くらいだよね?たぶん

あ、スキル増えてる。さっきやったやつだ。

なんで?…後で考えればいっか


「キュキュー」(すごかったよ!)


「よかったねぇそろそろ帰ろっかぁ。」


「キュ」(うん!)


「ボクについてきてねぇ~」









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