孤高の生徒会長に愛されたら色々巻き込まれた

飛龍

第1話 運命の出会い

この世界はどこか歪んでいる。

昔では考えられなかっただろう、この国「日本」のトップを女性が務めているのだから。

俺平野明は高校に転入生として通うことになる。

校門から入り校長室に入る。

校長「君が転入生の平野君で合ってるかな。」


??「君が転入生君か。」


平野「あなたはどちら様で?」


吉崎「私はこの学校の生徒会長の吉崎心優だ。よろしく。」


平野「こちらこそ平野明です。よろしくお願いします。」(綺麗な人だな〜)


吉崎「でも、何で夕方に来たの?」


校長室に西日の夕日が入ってくる。

平野「あ~それは朝から雨漏りしている家の屋根直したり、長くなった木の枝切ったり、ナンパしてしつこいチンピラを蹴散らしてたりしたら夕方になってました。」


吉崎「面白いな君。気に入ったよ。この学校を一通り案内しよう。」


吉崎会長は俺の手を掴んで校長室から飛び出した。

ほとんどの部屋は閉じてあって電気もついていなかったがだいたいの配置は分かった。

吉崎「ここが職員室ね。」


平野「ありがとう御座いました。吉崎会長。」


吉崎「もうこんな時間だ。帰ろうか。」


俺は吉崎会長と学校を出た。

吉崎「君も知ってると思うが今はの世の中だ。男性と女性の割合も1:10になっちゃったからね。」


平野「そうなのか。確かに女性が多い印象があったな。」


吉崎「それに今は少子化対策で何人の人とも結婚出来るから。」


平野「そうなんだ。」


吉崎「なんでそんなに危機感ないの?」


平野「まあそうだな、山の方に居たからな。」


吉崎「そうなんだ。でもおかしくないか?何で5月からなんだ。」


平野「行く予定だった高校が廃校になってな。」


歩きながら話す。

吉崎「ちょっとコンビニ寄っていい?」


平野「どうぞ待ってますから。」


5月だから日はまだ沈んではいない。

俺は電柱に背中を預けながらスマホをいじる。

明日からのゴールデンウィークの予定を考えながら。

すると、揉める声が聞こえる。

コンビニの駐車場で吉崎会長とチンピラが揉めている。まあ、九割ナンパか何かだろうけど。

平野「何してんだ。」


吉崎「平野君助けて。」


チンピラ「うるせぇ。話に入ってくんな。」


平野「嫌がってるのにしつこくしてるのはカッコ悪いぜ。」


チンピラが殴りかかってくる。

平野「素人のパンチが俺に当たるわけないだろ。」

俺はチンピラのパンチをかわし足払いして転ばせる。

チンピラ「痛え。」


と言って逃げ出す。

平野「吉崎会長大丈夫ですか?」


吉崎「ありがとう。助けてくれて。」


平野「いえいえ。ご無事でよかったですよ。」


吉崎「君は優しいな。私の家に来てくれ。」


次回に続く










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

孤高の生徒会長に愛されたら色々巻き込まれた 飛龍 @F15ex

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ