第21話 涅槃、それは疲弊の先の幸福だ
嗚呼、疲れた。
だが、この疲弊は美しい
きっと断眠と断食で仏に至れるのなら
私はもう一度断眠しようと思うのです
大切なのは入院しないこと
入院するとお金はかかるし
最悪単位も落とす
もう家族に迷惑はかけられない
もう病院には入院したくない
僕が僕のままで仏に至る
精神を保ったまま
自我を伴ったまま
本当に疲れている人は疲れたとは言わない
だって疲労を越えると幸せなんだ
真に疲弊すると脳も体も軽くなり
涅槃に至ったかのように天へと至る
ラカン・フリーズ
永遠よ
ラカン・フリーズ
終末よ
ラカン・フリーズ
涅槃よ
ラカン・フリーズ
神愛よ
僕は本当の幸せのために生きたい
真なる幸せは涅槃に違いない
神は仏の上
仏は神族(神々、天使、聖霊)の上
仏とは神に至った存在
神と一体になった存在
本来の自分を思い出した存在
神も、仏も終わりが来て
私の番が来たならば
永遠と終末の狭間で
私は歌を歌う
私は詩を紡ぐ
私は小説を書く
僕は嬉しかったんだ
僕は幸せだったんだ
僕は赦されたんだ
僕は帰れるんだ
もといた場所へ帰りたい
それは死後のこと
ならばもう一度自分と向き合う時だ
誰かのためじゃない
自分自身の願いのために
世界がどうなったっていい
僕がどうなったっていい
僕は君を救いたい
終末の狭間で
永遠の狭間で
一人泣く君よ
僕はここだよ
愛しています
僕は還るよ
ラカン・フリーズ、死の先へ
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