子供のまま、大人になってしまいました。

第48話 生きづらさとの共存

「生きづらい」と感じることは、私の人生においてずっと寄り添ってきた感覚だ。周りと違うことに悩み、自分が何か足りないように感じ、日常の些細なことで心が揺れる。そのたびに、「どうして私はこうなんだろう？」と自分を責めることも少なくなかった。

でも最近、「生きづらさをなくすこと」ではなく、「生きづらさとどう共存するか」を考えるようになった。生きづらさは私の一部であり、それを完全に消し去ることはできない。それなら、それとうまく付き合いながら生きていく方法を探したほうが、自分にとって自然だと思えるようになったからだ。

たとえば、私の「生きづらさ」の一つは、人との距離感だ。相手の言葉や態度に敏感に反応しすぎてしまい、必要以上に傷ついたり、不安になったりすることがある。そんなとき、自分を責めるのではなく、「今、自分はどう感じているのか」と冷静に問いかけてみるようにしている。そして、その感情を無理に消そうとせず、「そう感じるのは自然なことだ」と受け止める。それだけで心が少し軽くなる。

また、生きづらさに直面したときには、「一人で抱え込まない」ことも大切だと感じている。信頼できる友人や家族に話すことで、「それ、わかるよ」と共感してもらえた瞬間に、孤独感が和らぐことがある。

さらに、自分が心から楽しいと思えることを見つけることも、共存の方法だ。私は文章を書くことや創作活動に没頭する時間を持つことで、生きづらさから解放される瞬間を得られる。それは、日常の中に小さな安心感を作り出してくれる大切な時間だ。

生きづらさと共存するというのは、自分の感情や弱さを否定しないこと。むしろ、それを自分の個性として受け入れ、どう向き合うかを考えることだと思う。

もちろん、まだまだ「どうすればいいのか」と迷う日もある。でも、その迷いも含めて自分の一部だと認めながら、一歩ずつ前に進んでいきたい。

生きづらさはなくならなくても、それに押しつぶされる必要はない。それと共存する方法を見つけることで、私たちはもっと自分らしい生き方を手に入れることができるはずだ。

これからも、生きづらさと向き合いながら、自分らしく生きていく道を探し続けたいと思う。そして、その道のりの中で、同じように悩む誰かに寄り添える存在でありたいと願っている。