さて、これは友達の話なんだけど。
三島 ガク
0. プロローグ 柏 幸太郎は友達がいない。
昼休み直後の授業、微睡みに包まれる教室。
僕もその例外ではなく、窓際端の自席で頬づいた右手に身体を任せていた。
新入生として門を潜ってからGWも過ぎ去り、もう夏休みも見え始めてきている。
――――ふぅん、おもしれー女。
このセリフをご存じだろうか。
乙女ゲーやアニメで有名なセリフ?
それとも、俺様系イケメンとフラグが立った証拠?
もしくは、若手イケメン俳優に言ってほしいセリフランキング?
否、否。
ことごとく否だ。
正解は高校に進学した僕、柏 幸太郎がはじめて教室で放った言葉である。
初対面の隣の席の女子と話すから緊張してたとはいえ、流石にアレはない。マジで。
お陰で入学から今日に至るまで、異性どころか同性の友達すら一人も出来ず。
入学時にヒッソリと目論んでいた「ともだち百人出来るかな計画」は盛大に頓挫した。
ネトゲ漬けで孤独に過ごした中学時代、まさかのアンコールである。
最近では学校で声を出すのは授業中に教師に当てられた時と、学食のおばちゃんに「味噌汁、薄めで」って伝える時くらい。
ちなみに学食のおばちゃんにも稀に無視される。味噌汁は濃いし、僕は悲しい。
今日も今日とて、学校ではソシャゲ。
家ではネトゲの毎日。
……マジ滅べ、あの日の僕。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます