カクヨムコンテスト10を大胆に予想する

雨宮 徹

カクヨムコンテスト10を大胆に予想する

 あと一週間もすれば、カクヨムコンテスト10が始まります。そこで、去年のデータをもとに、色々と大胆に予測してみます。

※あくまでも個人的な予測です。



 データの引用元は柴田恭太朗さまの『別館・カクヨムコンデータ』です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330650806209826


 ご本人も「あくまでも目安」とおっしゃっています。この点をお忘れなく。では、早速カクヨムコンテスト10について予測していきます。まずは、長編部門から。



 受賞を目指すには、まずは読者選考を突破しなくてはなりません。では、どれくらいの星が必要なのか。ブックマークまで計算に入れると、とんでもないデータを見る必要があるため、星の評価だけにします。



異世界ファンタジー……星61くらい


現代ファンタジー……星26くらい


恋愛……星44くらい


ラブコメ……星36くらい


ライト文芸……星15くらい


ホラー……星27くらい


エンタメ総合……星50くらい



 全体的に星が50あれば通過したようです。異世界ファンタジーは少し要求量が多いです。この数字を見て、「そんなに星もらえないよ」と考える方もいるかと思います。一つの目安として、異世界ファンタジーを取り上げます。データによれば、350作品ほどが通過しています。全体の応募数は約3000作。上位10%に入れば、読者選考突破の可能性があるわけです。3000作と聞くと膨大に聞こえますが、10万文字書く前に読者選考が終わった作品もあります。ある程度作者フォロワーがいれば、突破できるのではないでしょうか。評価者全員が星3をつける前提なら、16人が評価すれば通過できることになります。逆に言うと、カクヨムコンテストから書き始める人にとっては厳しい数字です。創作論や他作品を読むだけでは、作者フォロワーはつかないためです。これらの人にアドバイスするなら、コンテスト開催までに短編を書き、作者フォロワーが増える可能性を上げることでしょうか。



 もう一つ言うならば、読者層が少ないライト文芸、ホラーは星が少なくても通過はできます。



 では、今回はどうか。予測がかなり難しいです。なぜなら、異世界ファンタジーが「異世界冒険」と「異世界スローライフ」に分かれました。これにより、「上位10%理論」でいくと、星の要求量が増えることが予想されます。去年の受賞作(特別賞も含む)では、スローライフものと追放ものが大多数です。これらを取り上げた作品が受賞に有利と言えそうです。



 これは恋愛部門も同じです。「現代恋愛」と「ファンタジー恋愛」に分かれました。そのうえ、直近で「溺愛コンテスト」「和風・中華風の恋愛コンテスト」がありました。ここで応募数は分散したはずです。これが吉と出るか凶と出るか。あとは、魔法のiランドからの移行民がどれくらい参加するか。近況ノートを見る限り、移行民は多くはなさそうなので、影響は少ないと予測します。他サイトに流れたと思われます。要綱ではBLも募集すると書かれていたので、移行民を意識しているのは間違いありません。今回の一番の魔境と化すでしょう。



 長編部門のまとめです

・異世界ファンタジー、恋愛ともに予測は難しい。

・他ジャンルなら、星50ほどあれば読者選考は突破可能。

・読み専が今回から参加するなら、短編を書いておくのがおすすめ




 次は短編ですが、予測が非常に難しいです。受賞作品の規定が変わったためです。去年は同じジャンルの受賞もありえました。しかし、今回から一ジャンル一作品と規定されたので、例えば現代ドラマが二作品受賞するということはありえません。ですが、一つ言えるのは歴史、現代ドラマ、ホラーは潰しあいになり、激戦区になることです。



 なぜ、三ジャンルが激戦区になるか。これは、去年の受賞作(特別賞含む)から予測しています。去年の受賞作のジャンルは下記の通りです(今回は特別賞はありません)。



短編賞

現代ファンタジー、恋愛


特別賞

歴史二作品

現代ドラマ三作品

ホラー三作品



 今回のジャンル分けでは、現代ドラマとホラーは同じ枠です。つまり、去年は六作品が受賞していますが、今回は一作品となります。また、歴史も去年は二作品でしたが、今回は一作品になります。現代ドラマ、ホラーよりはマシですが、潰しあいになる確率が高いです。エンタメ総合部門はSF、ミステリー、歴史が対象です。SFは一万文字で世界観を書きつつも話をまとめるのは至難の業です。ミステリーは読者をいい意味で裏切る必要があり、これまた難しい。エンタメ総合部門の受賞作は歴史ジャンルと予想します。



 肝心なことを忘れていました。エッセイ・ノンフィクション部門です。こちらは現代ドラマやホラーよりも激戦区になります。去年は特別賞含め八作品が受賞しています。今回は受賞作が一作品になるので、狭き門になります。



 短編部門について、まとめます

・規定が大きく変わったので、現代ドラマやホラー、エッセイなどには不利に働く

・エンタメ総合部門は歴史作品が受賞と予想

・一方で、去年受賞作がなかったラブコメにとっては追い風



 ここまで、長編、短編を部門別に予想、分析してきました。あくまでも予想です。また、コンテストにガチで挑むのはおすすめしません。お祭り気分で参加しましょう。そうでないと、メンタルをやられ、コンテスト以降の執筆意欲が低下する可能性があります。お祭り気分で一緒にカクヨムコンテスト10を盛り上げていきましょう。

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カクヨムコンテスト10を大胆に予想する 雨宮 徹 @AmemiyaTooru1993

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