ひとつあかり
街灯がひとつ、立っている
ああ、誰か私の話を聞かないものか
夜にはひとつ、明りが灯る
ああ、誰か私の元に来ないだろうか
空にはひとつ、星がひかる
ああ、あそこにも私のように誰か立っているのか
ふたつみっつ、無数の星明り
ああ、あの明かりたちも私のようにひとりなのか
夜が明ける、日の光に目を閉ざす
ああ、きっと今日も誰も来ない、言葉もない
日の光はひとつ、遠くを見つめる
ああ、私の光に照らされて、誰も彼もが消えていく
日の光はひとつ、足元の街灯を見る
ああ、どうか誰でもいいから、私を見てはくれないか
日の光は今日も、ひとり世界を照らす
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