☨夢日記☨

遠野紫

2024/11/21 ドナルド音MADと殺意の高い淫魔

 2024/11/21に見た夢。

 最初の舞台は謎の屋敷だった。


 いくつかの部屋があって、部屋の内装も割とよくあるタイプのもの。

 ごくごく普通の、いたって平凡な屋敷。

 そんな部屋の内の一つに泊ると言う設定のようで、私は泊る予定の部屋の中を確認していた。


 その後、ある程度確認し終えて荷物を広げた私は謎のスイッチを発見する。

 明らかに普通じゃないそのスイッチを何の躊躇いも無く押すと、なんと部屋が動き始めた。


 四方八方の壁が移動し、部屋全体が大きくなる。

 そして、それまでは無かったはずのお洒落でお高そうな家具が現れた。

 元々は狭いワンルームのようなサイズ感だった部屋は、あっという間に豪華な客室のような雰囲気へと様変わり。


 これは良い……と思った矢先、荷物を広げ終えていたことを思い出す。

 案の定、せっかく広げ終えた荷物は部屋の大規模改築に巻き込まれた結果、滅茶苦茶なことになってしまっていた。

 

 だがその時、そんなことなどマジでどうでも良くなってしまう程の存在に気付く。

 なんと部屋の入口に謎の人物が立っているのだ。

 それも滅茶苦茶美人の。


 具体的にはMH3rdの受付嬢に近い見た目をしていた。 

 すらっと伸びる手足に、黒髪で端正な顔立ちが目立つ。

 目に見えて胸や尻などがボインボイン!むちむちっ!と言う感じでは無いものの、程よい肉付きとスタイルの良さは明らかに男を誘うそれである。


 そんな美人がどういう訳かいつの間にやら部屋の中にいた訳だが、正直その理由については全く持って謎だった。

 かと思えば、当の本人が説明してくれた。

 彼女曰く、彼女自身もこの部屋の備品のようなものだから好きにして良いとのこと。


 その瞬間、頭性欲お化けな私の脳内はまさにお花畑と化してしまった。

 ノータイムでどんなスケベな事をしてやろうかと考え始めてしまった訳である。

 恥ずかしい話ではあるが、男である以上は仕方のないことだろう。


 で、いざこれから……って時に、アレが起こってしまった。

 夢特有のアレと言えば皆さんご存じの通り『急な場面転換』だ。

 そう、あと一歩で超絶美人とくんずほぐれつな裸の付き合いが出来そうな所で、あろうことか夢の舞台が変わってしまったのである。


 そうして次の舞台はとあるカラオケボックスへと移り変わった。

 そこにいたのは私と少女の二人。

 細かい容姿は覚えていないものの、彼女がパーカーを着ているダウナー美少女だと言う印象は今でも色濃く残っている。


 そんなパーカー美少女と二人でカラオケボックスにいる訳だが、私も彼女もカラオケをする気配は一切無かった。

 それどころか、私はウォークマンらしきものを弄っている。

 今時スマホですらないことに驚きだが、もっと驚きなのはこの夢の中での私の設定だろう。


 なんと私は波形から音を再現できると言う謎の能力を持っていたのだ。

 そしておあつらえ向きにウォークマンには波形が表示されていた。

 なので、私はその能力をふんだんに利用し、表示されている波形を音楽へと変換して目の前の少女に聞かせたのだった。


 まず最初に流したのは『RAGE OF DUST』のドナルド音MADである。

 アストロガンガーなオルガが走りながら勝ち取りたい!しているアレだ。

 あまりにもニコニコ動画過ぎる内容だが、少女はそれに興味を示しているようだった。

 どうやらこのパーカー美少女もニコニコ民らしい。親近感が湧く。

 

 さて、それから少しして。

 次に流したのは『平安のエイリアン』のドナルド音MADだった。

 ……どうやら私の夢はドナルドに支配されているらしく、流す曲が頑なにドナルドの音MADになってしまうようだ。

 こちらに関しては東方曲の中でも割とマイナー寄りだからなのか、少女はあまり興味がない様子。


 と、そこで再び舞台は変わる。

 今度は渓谷の上に建てられた橋のような物の上にいた。

 ……裸になった先程の美人と共に。


 そう、舞台は違えど、最初の夢の続きと思われる所へと戻ってきたのだ。

 まさに奇跡と言う他無いだろう。


 だが、嬉しいのはそれだけでは無かった。

 それはそれは濃厚に、私と彼女はイチャイチャし始めたのだ。

 最高でしかない。貴方も夢最高と叫びなさい。そう言いたくなる程に最高な夢だった。


 なお夢の中の私は滅茶苦茶な早漏のようで、入れた瞬間にこう……どぷっとナニかを出してしまった訳だが、そんなものは些事。

 何故ならその瞬間、彼女が豹変したのだ。


 それまではひたすらに私と甘々イチャイチャしていたはずの彼女。

 しかし、急に獲物を前にした捕食者のような顔になったかと思えば、私の首に腕を回し妖艶な笑い声を耳元で囁くように聞かせてきた。

 そして徐々に、首に回した腕で私の首を絞めていくのである。


 このままでは不味い。そう思った時、夢の中の私は思い出した。

 この辺りには美しい女性の姿で男を誘い、一夜を共にしたうえで殺してその魂を栄養源にする淫魔がいるのだと言う事を。


 お分かりの通り、あまりにも殺意が高すぎるその淫魔こそ、今こうして私の首を絞めているこの女性なのである。

 

 しかし今更気付いてももう遅かった。追放系かってくらい、もう遅いのだ。

 息が出来なくなり、体も上手く動かなくなっていく。

 そんな状態の私を淫魔は橋から落とそうとしていた。首を絞めるだけでは飽き足らず、落下させることで私に確実な死を送ろうとしているのだ。


 ……殺意が、高すぎる。

 ジョジョ三部のDIOが道路標識で承太郎を確実に殺そうとした時くらい、この淫魔は私を徹底的に殺そうとしていた。

 

 そう言ったガンギマリな覚悟のせいか、はたまた種族による力の差なのか、或いは淫魔が出すフェロモン的な物のせいなのか。

 藻掻いても藻掻いても淫魔の拘束からは逃れられず、私はただただその時を待つことしか出来ない。

 

 しかしこういった夢は大体オチが決まっているもので、結局その時が来ることは無いのである。

 その証拠に、私も例に漏れずそのすぐ後に目覚めることとなった。


 所詮はただの夢なのだが、そうは言ってもかなりのリアリティがあったのもまた事実。

 服やベッドに染みこんだ汗の量が凄まじかったのは……もはや言うまでも無いだろう。

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