第8話 拠点奪還をしに行くカンガルーとコアラ〜ロボにのって
ズンズン…ズンズン…ドカッ…バキッバキッィ!!
静かな森の木陰からコンニチハ!
ボク48号。マスター・ハルのスキルで作られた人工知能を搭載した、超
今、マスターとコアラはボクのポケットにインしてるんだ!
ボクの誕生秘話をここだけの話でみんなにするよ。実はね、優しいマスターがコアラの拠点を奪還する為にボクを作ったんだ!
なんとな〜く、全体のフォルムが『ヤッター系』に見えなくも無いけど、ボクはマスターの妄想から作られてるからしょうが無いよね?
だって実写のドロ◯ジョ様が超素敵で、マスターの魂に刻まれてしまったからさ。『お仕置きされたい…』って、ボクにまで心の声が漏れ聞こえちゃったほどだよ?余程気に入ったんだね!
まあ、マスターの性癖はさて置き、コアラの拠点、ぶっちゃけ遠いよ。
マスターは試運転を兼ねてゆっくり行こうって言ってたけど、ボク的にはそろそろ、ひとっ跳びして無駄無く時短したい気分だね。
ちょっとマスターに試しにお伺いを立てちゃおうかな?うん、そうしよう!
「マスター・ハル。試運転を切り上げて
「え?もう?俺、まだ仮免気分なんだけど…」
「ダイジョウブダァ。
ボクがマスターに『さっさと行こうぜ!』と伝えると、マスターは少し考える風の顔をした。考えたって、大して変わらないさ!ここは信頼と実績の任せて安心
ボクはマスターの心配を一蹴するように、躊躇うな、一緒に風になろうぜ!と、サムズアップをした。
「………そう?じゃあ、任せたよ48号!コアラの拠点までどのくらいで到着出来る?」
「推定3跳びを予定してるでやんす。シートベルトの装着をお願いでやんす!では、早速……48号、行くでやんすーーーー!!!」
おっと、ボクとした事が!
ボク自身の性能の良さを、少し見誤っていたみたいだね。
風じゃなくて、星になったよ!!
ポケットの中から、マスターとコアラの絶叫が聞こえたけど、気にしな〜い、気にしない!
待たせたね、間もなく目的地へ到着するよ!
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