しばらくでも一緒に居られる

天川裕司

しばらくでも一緒に居られる

タイトル:しばらくでも一緒に居られる


その日は雨。

彼は用事でバイクにまたがって街中へ来ていた。

私と彼は付き合ってまだすぐだけど、

私は彼についていく。


彼の背中を見ながら歩くのが好きな私。

そしてまたバイクにまたがった彼は、

今度は家までの帰路につく。


「あ、靴が汚れちゃった」

ついていく私は、

雨のぬかるみをつい踏んでしまった。


彼の自宅マンションに到着。

階段を上る彼の後ろを又ついていく私。

バタン(ドアが閉まる音)

ドアを閉めた後、

私はまた彼について行きリビングへ。


でも彼は自分の世界に浸るのが好きなのか、

私とは何もしゃべってくれない。

もともと私もしゃべる方じゃなかったから

その沈黙にもそれなりに耐える事ができたけど、

できればもう少し心の交流も欲しいものだ。


その日は疲れていたのか、彼はすぐに眠った。

また私は彼について行く。そして…


(彼の夢の中)


「こんにちは♪これでしばらくでも一緒に居られるね」

彼「え、キミ、だれ?」


案の定の言葉だったけど、

そこが夢の中だからか、夢の力を借りて

私たちはしばらくでも一緒に居る事ができたのだ。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=yiLm8OZa7PI

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しばらくでも一緒に居られる 天川裕司 @tenkawayuji

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