第27話 クラスメイト達は、突然のギャグ展開についていけません!(1)

※この「クラスメイト達は、突然のギャグ展開についていけません!」のエピソードは、おそらくクラスメイトだけでなく、皆様方もついていけなくなる可能性大です!キャラクターについていけなくなったら、即座に飛ばして下さい!


本文

 チュ――――――――――――――――――。








「「「    は?    」」」




 ときて。






「「「    は?    」」」


      




 やっぱりと言ってしまう、クラスメイト達。






 ざわざわ……ざわざわ……。


 


 誰もが状況を読み込めず、先生すらも止められずにいた。






 長い、長い、ディープな口づけは、まだ続いている。


 




「っん……く、っは! ナーシャ! こんな公共の場所で!」


「どうして嫌がるアル? 私達は、フィアンセなのに!」


 








「フィアンセ!? あの優香さんが!?」


「すでに結婚してたのか!」


「じゃあ、俺勝ち目ねえよ……」






 クラスの男子から、嘆きの声が聞こえてくる。


 


 優香は急いで、転校生の口をふさぐ。




「ナ、ナーシャ! そう言うことは言っちゃダメ! 誤解を招くじゃん!」






 


「――――私と結婚するって、生涯私だけを愛するって、言ってたのに忘れちゃったアルか? それとも、もう私のことは……嫌い?」


 そう言って、転校生は潤んだ瞳で優香に訴える。






「「「    うッ!!   」」」




 


 それは、ベテラン女優がする演技以上に、本物らしく――――、見ただけでやはりクラスメイトを瞬殺してしまう。


 とにかく彼女の顔は、美しすぎるのだ。




 しかしその攻撃は、優香には効かない。




「あのね~っ!!」


 優香は転校生の泣き顔を崩し、両頬をつねった。 




「そうじゃなくて……そうじゃなくてね? 日本では、はっきりそういうことは言わないし、そもそも高校生が結婚とか有りえないから!」


 


「じゃあ、やっぱり結婚してないのか!?」


「付き合ってるだけで、まだ籍は入れてないのかも……」


「俺にもまだチャンスが――――」




「ないアル!」 


 つねられていた頬を、顔ごと傾け言う、転校生。




「優香には、後にも先にも正妻は私だけ! 愛人だって、作らせない……はず、だったのに……」




 クラスの男子に向けていた指を、他の場所へと向けた。




「最近のユーカは、『凜』という女の話ばかり!」




「え?」




 指を指されたことに気付き、驚く凜。


 転校生なんかよりも、これからどうしていくか、そのことで頭がいっぱいな凜は外を見ていた。




「L〇NEでも、電話でも、いつもいつも……、凜、凜……って私がいるのに!」


 


 ドスドスと音を立て、猛獣のように睨みながら近寄ってくる、転校生。


 何かぶつぶつと、つぶやいている。






「……な、何」


 びっくりして動けなくなっている、凜。






「……お前が、お前が……私のユーカを、誘惑して……っ!」


 そう言うと、一気に近づいて。










 バリ、バリバリバリッ!






 凜の制服を破いた。








「え」


 凜が一声。






「「「「「   え   」」」」」


 クラス全員が、一声。






 凜の上半身はむき出しになり、豊かで美しい胸、そしてそれを一生懸命に支えるブラジャーが現れる。




 ガシっとそれを持つと、転校生はそれを揉みまくる。




「この贅肉が、脂肪分が、ユーカを誘惑、誘惑、誘惑……っ!」




「わっ……は、え、は、え……!?」




 凜は何が起こっているのかわからず、何もできなくなっていた。






「……まずい、まずいぞ! 誰も振れることが出来なかった極上のバストを、軽々と……っ!」


「それにしても、初めて見た美少女の、美乳!」


「写メ、写メ!」


 男子生徒が、写真を撮り、恥ずかしげもなくウホウホと話す。






「ふんっ、ふんっ、ふんっ!!」


 転校生は、手を目いっぱいに広げ潰すように揉んだり、ロケット型のそれを伸ばすように回す様にして揉んだり――――――。






「胸! 胸! 胸!」


 激しく、扱くように揉まれる、凜。


「んっ……」






「そんなにデカいパイが好きアルか!? πじゃダメアルか? 麻雀でもやるアルか!? 私は―――私は、Bなのにィッ!」








「こんな乳、もげてしまえぇぇぇぇぇッ!」


 とりゃァ!


 そう言って、転校生は胸を持ち手にして凜の体を宙へ投げた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る