私の思うパーソナリティー障害の現実とは

星咲 紗和(ほしざき さわ)

第1話 パーソナリティ障害とは何か

私たちの性格は、人それぞれ異なる色彩を持っています。ある人は社交的で明るい、ある人は内向的で繊細。その違いが個性として豊かな世界を作り出している一方で、その「個性」が極端すぎる場合、本人や周囲に困難をもたらすことがあります。それが「パーソナリティ障害」と呼ばれるものです。


私がこのテーマに向き合おうと思ったのは、自分自身や周囲の人々の「生きづらさ」を知ったからです。パーソナリティ障害とは決して他人事ではなく、誰にでもその要素が少なからずあるものだと感じています。それが障害として認識されるかどうかは、程度や社会との関わり方次第。けれど、そこに共通するのは「孤独感」です。


孤独は、心の内側でじっと息を潜めて広がります。自分だけが違う、自分だけが周りに馴染めないという感覚。それがときに、誰かを避け、または過剰に求める行動につながります。


このエッセイでは、パーソナリティ障害に焦点を当て、その現実、そして孤独感や生きづらさにどう向き合うかを考えていきます。障害と名付けられるものの多くは、理解不足や偏見に囲まれているもの。少しでもその壁を越える一助になればと思い、執筆を始めました。


次回は、私自身が感じた「生きづらさ」と、パーソナリティ障害への最初の気づきについてお話しします。

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