きんぴらうどん 〜山田うどん×ベルク〜
明鏡止水
第1話 母「なつかしい、味」
先日母と私はブリザード🌨️🥶な関係だと一文うちましたが。
そこまで。
そこまで、険悪ではありません。
すべては金💰。
金が解決する。
お給料日前で急にバカになった私はスーパーへいきました。二十代は家族のために食材を母と被らないように買い足したり、自分の食べたいモノをしっかり選ぶ、選択と食費を弾き出す生活をしていました。
今はもうパラサイトシングルの家事しない掃除しない手伝わない、料理は麻婆豆腐の丸美屋さまさまさまな三十代。
その日はセリアやヤオコーやベルクへ赴いて、どうせ見るだけ、のウィンドウショッピングかなと思ったのですが。
ベルクにて。
ビビンバおにぎり🍙と牛カルビおにぎり🍙に惹かれてしまいました。
そして、カレーや納豆が好きな弟にカツカレー弁当🍱でもどうか、うん、高い。そっと置き。もどす。
そうしてお店の通路の大いなる流れに沿って進むと。
山田うどん、だ。
ベルクに、山田うどんがある。
わかんないだろう。私も何言ってるかわかんないがとにかくそういうコラボな商品があったんだ。
きんぴらとかまぼこ、ソフト麺。
価格のところには20%引きのシール。
母の好物は、うどん。
しかも、テレビで時折見る、山田うどん!!
買って帰りました。
母にプレゼントフォーユー🎁
「うどん! 嬉しい!」
常日頃からうどんなら、いくらでも食べられると言っているので本当に大好物らしい。
いそいそと、電子レンジであっためる母。
もそ、つる。
……。
こちらがスマホを見ていると。
「美味しい」
と。
母は大抵のものはよく食べるし好き嫌いがない。
うまい、おいしい、は結構聞きますが。
「うまいの?」
それとなく深く掘り下げるように探りを入れます。
母は、こちらをしっかり見ながら、
「むかしはね、法事があると、きんぴらとうどん両方作ったの。きんぴらを中に入れて一緒に食べることもあったの」
更に七味唐辛子やちゃっかりといつのまにか持ってきていた山菜などで味変を行う母。
「なつかしいあじ……」
しみじみ。
スープまで味わってごくごく。
……今日、スーパー行って良かったな。
趣味だけじゃなくて、たまには食材も買い足す生活に戻して助け合わないと。
人間、衣食住だいじよ。
ただ、もう一つ大事なものが。
田舎。
アシ。車……。
今月はてーへんなことです。
なぜなら父の車のタイヤ🛞がパンクして六万円かかったから多分我が家、食費ないですね。
フツーにハートフルなうどんと心温まる母と娘のエピソードを書けばいいのに。
これだわ。
ところで一個しか買ってこなかったから、次の日夜七時とかにぶいーんと車🚗でベルク行って、きんぴらうどん買いに行ったら。
その列だけ売り切れ!
人気だったのか、入荷が少なかったのか。
休みの日。
わざわざお昼にどうだろなあ? と探しにまた行ってみると今度はいっぱいありました!
調子に乗って、……三個買いました。割引でもないのに。
果たして母にとっての懐かしいあじとは……。
娘として、知っておきたかったのです。
山田うどんよ、いざ。
ちなみに残りの二個は母にまたあげて、今度は新たなちょい足し? をしていました。
「田舎はほうれん草のお浸しも絶対作るからこれも入れるの」
と、ばー、と七味唐辛子と。
ほうれん草のお浸しと、また山菜ミックスでアレンジ。
充実してますね、母……。
きんぴらうどん 〜山田うどん×ベルク〜 明鏡止水 @miuraharuma30
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