孤独感と向き合う為に、するべき50のポイント

第12話 自分だけの道を歩む勇気

孤独の中で見つけた「自分だけの道」。それを実際に歩み始めるのは、決して簡単なことではない。なぜなら、その道は他人と違うからこそ、誰かに理解されなかったり、否定される可能性があるからだ。それでも、自分の道を選ぶことは、孤独を乗り越え、自分らしく生きるために必要な第一歩だと私は思う。

他人と違うことの怖さ

私たちはしばしば、「みんなと同じ」であることに安心感を抱く。特に孤独を感じているときは、どこかに属することや、他人と同じ価値観を持つことで、自分の存在を肯定したくなる。私もそうだった。誰かに認められるために、周囲の意見に合わせたり、本当は好きでもないことに手を出したりしたことが何度もある。

しかし、その道を歩んでいるうちに気づいたのだ。それでは、本当の孤独は埋まらない、と。どんなに人に合わせても、「本当の自分」を隠している限り、そのつながりは表面的なものに過ぎない。結局はまた孤独に逆戻りする。それなら、自分らしい道を選んで、その孤独を受け入れながら歩くほうが、よほど自由で心地よいのではないかと思った。

自分だけの道を歩む勇気を持つために

1. 「誰のための人生か」を考える

他人の期待に応えるためではなく、自分が心から喜べる選択をする。そのために、自分に問いかけてみる。「これを選ぶのは、自分のため？それとも他人のため？」と。

2. 小さな一歩を踏み出す

自分らしい道を歩むといっても、大きな決断をする必要はない。小さな選択から始めていい。たとえば、「本当に食べたいものを選ぶ」「興味のある本を読む」など、日常の些細な選択を通じて、自分らしさを育てる。

3. 「違い」を楽しむ

他人と違うことを「怖い」と感じるのではなく、「面白い」と捉える。自分だけの道を歩むことは、他人に新しい視点を提供する可能性もあるし、自分自身に新しい発見をもたらしてくれる。

4. 失敗を恐れない

自分だけの道は、時に間違ったり、戻りたくなることもある。それでも、その経験が自分を成長させ、次のステップに進む力をくれる。間違うことを恐れずに進むことで、道は少しずつ広がっていく。

私が選んだ道

かつての私は、孤独を避けるために他人の期待に合わせて生きていた。でも、その生き方に疲れ果て、ある日「自分のために何かをしてみよう」と決心した。それは小さなことだった。好きな映画を一人で観に行く、誰にも言えなかった趣味に没頭する、孤独感をテーマにした文章を書いてみる――そんな些細な行動だった。

やがて、それが「自分だけの道」を形作り始めた。そして、その道の途中で、自分を理解してくれる人や同じような孤独を抱える人とつながる瞬間も増えていった。それは他人と同じ道を歩いていた頃よりも、ずっと深く豊かなつながりだった。

孤独とともに歩む未来

自分だけの道を歩むことは、孤独を完全に消すわけではない。でも、その道は孤独を恐れない心の強さを育ててくれる。そして、その道の先には、きっと自分にしか見えない景色が広がっている。

次回は、自分らしい道を歩み続ける中で、どのように他者と関わり合いながら生きるかについて考えてみたい。「孤独とつながりのバランスを取る道」を一緒に探してみよう。

今、あなたが選びたい道はどんな形をしているだろう？それを歩むために、どんな一歩を踏み出せそうだろうか？