ギターとマシンガンと女の子(名前はけい)

 カチ、カタタタカタ。

「、、、っと、なんだっけ、、、調合?あ、間違えたえっと、、、わ、。てん、!!!!!!!!!!!!!っと、これで、!!、、、、うん、終わり!!、、、!!!!!!!!!」

 坂口浄介は、寄り添う桂に言われるままに、ある書類を、作成中だった。宛先は、鯨類研究所。タイトルは、<要請書~和名シャチ/マイルカ科に関する一般教養、流通されるすべての、その種類に関する書物への、内容更新要請~>隣りに、小さく、あなたたちは皆間違えています。と添えてある。 


 三頭目のイルカ


「かみさま?ちゅして?」

 ちゅ。

 カバンを持って、ネットカフェを出る坂口浄介と、その男子高校生の、肩のアクセサリーのように、ひっつく、ミュージシャン<ギターボーカリスト>バンド<ユウホドウ>所属、名字不明、愛称はKEI。未だ、披露していないが、この宇宙(真面目に言う)の、トップに君臨する、エモーショナルギタリスト、その正体、非生物である。プロギタリスト、Jimi Hendrixの念悦に住み着いた、惑星守護色期巫天、炭素担当、阿修羅桂である。

「かみさま~あと二回ちゅうしてっ?そこ、曲がったあとと、う~ん今!今してお願い!」


 OMEZA


 -


 真

 ギターと

 マシンガンと

 女の子


「やっぱ今、全部して?」

 -

「マシンガン!わたしは、怒ってんだって言ってっぺ!?」

「かっかするな、CDプレイヤーなど、減るものでは、ないわたし<電化製品>マシンガン、定価2300円様が、いつでも再生してやるではないか、お前が号泣した、あの曲また聴かせてやってもいいぞ?」

 ぽこん!

 けいに殴られるマシンガン。

 実は、ここ陸上ではない。眩し過ぎる太陽は、人々に笑顔を与え<散らし>ている_遠くでは、カモメがバレリーナごっこを_遥かかなたには茨城の、何の変哲もない景色である。

「あ!まだ、話終わってないのに!」

「せっかく旅行に来たのだ、楽しむのが仕事だ、兎瓦けい、わかるな!?」

「わかんねえよ、チビシャチ!」

「それは、おれへの宣戦布告と取って構わんか?」

 ちなつは、どこからか買ってきたサンドウィッチを、マシンガンと自治医大と鹿沼とあと、なんだっけ、小山に与えた。

「ちょ!あん、、!今、あたしの名前忘れてたでしょ!!」

「誰に話してんだ?小山ちゃん。なあなあ、この前よ?小山ちゃんに聞いた続きをよ?あの、女装趣味変態スケベの介に聞いたんだけど、よ?小山ちゃんのが、百倍説明上手くてよ?やっぱなんにしてもよ?男より女のが、これ、頭いっつかさ~、うちのサトシもよ?頭よええからよ?これ、なんっつかさ?わたし、どっかに<男馬鹿説>と題してよ?小山ちゃんの、Law Of Threeと一緒に提出したら、よ?これ、お金がっぽがっぽよ?もう、マシンガン的なこんな安っちいのだったら、百万個買えるくらいのよ?」

「誰が、女装趣味変態スケベの介だ!腐れマンコ!」

 ばちち!

 マシンガンが、隣りの小さいカエルに電気を送る。

「たった今、非常に不適切な発言があったな、月。撤回しろ!」

「月と呼ぶんじゃねえ!!!!!!!」

 ここに誰がいるかと言うと、順に説明して行こう。その前に、ここは苫小牧行きのフェリーの上である。豪華客船とまでは、いかないが、十分広く、十分新しく充分接客もよく、十分、風呂や映画観賞室があるなど設備も、充実し、充分快適で、なんとビュッフェもある。OH~ with this love so sweetである。しかし、残念ながら、事件は起こってしまうのだ。

「ねえ、けい。この前さ、わたし宝くじ当たったって、言ったっけ?」

「いや?聞いてねえよ?くれんだべ?それ」

「あげるかよっ。ふっふふ~。、、、」

「え??自慢してそれで終わりかよ?なんか、今まで迷惑かけた礼とかよ?いっしょに、ニューヨークさ行くべ~普通」

「どんな普通だっ。だいたい、あんただろ、いつもあたしに心配させてんのはっ」

 デッキの上、窓にもたれかかって、PARCOの空気と全く変わらない感じで、喋り倒すのは、私服の女子高生。

 ファッションの感じを説明すると、兎瓦けいは、ざっくりと、水面に広がる波紋を、手触りのいい木製スプーンですくう感じ。三日月ちなつは、ミニロンドンである。おそらく、まったく伝わらないと思う。

 適当に、あとは2人の足元で遊ぶ、カエルと、シャチ4頭とか5頭とかそんぐらいであるさて、声がするではないか。

「ねえ、レノン。本当にこれで、バンクーバーまで行けるの?」

「行けるぜ、かや。なんてったって、このおれの頭上のフクロウが、こう、あれだから、な?」

「全然わかんない。いつか殴るから、あたし、あなたのこと」

「がっはっは。そのカウンターでお前、内またで、一本取ってやるぜ?あ知ってるか、内またってこうやって、、、」

「触んなよガチャピン! 弟を実験台に使う兄的に、触らないで、ムックとやってなよ!」

「ガチャピンじゃねえ、ピアノ線地味すっとぼけアホ毛スーパー無能女!てめえ、おれの才能に嫉妬してんじゃねえよ。つまんねえ声張り上げて、響かねえギターちょこちょこやりやがってよ!知ってっか?桂ちゃんギター弾かねえの、お前がとなりで貧弱な演奏してっからだぞ、ってごめん泣くなよ!」

 サンドウィッチをくわえるちなつと、けいは、変な恰好の、惑星巫天をあっけに取られる感じで、見ていた。

 2人は、船内に入って行った。一体、何しに外に出て来たのだろう。

「なんかテレビで見たことあるかも、あの人たち」

 けいは、レタスを引き抜いて、カエルに与えた。

「あ?なんだこの恵比寿は、、、?いらねえよ、兎」

 -

 太陽神-神岡浄介は、この世で一番、真面目な話をしていた。だが、周りは聞く様子ではない。

 仁美、それからプロミュージシャンSteve Jettoes 神岡である。浄介のほっぺをつまむ、スティーブ。

「すげえ!どこまでも、伸びるなすげえ!」

 加えて、仁美は笑顔をキラキラさせて言う。手なども叩いて、調子に乗っている。

「あっはっは、、!じょうちゃん、ほんとにかわいい声!あたしが今まで聞いた声の中で、これ一番かわいい声よ!」

 となりには、梅酒があったので、酔っていたのかもしれない。崖の上で、神岡浄介は、困った。ポリポリと頬を掻いた。

「う~ん」

 弱気な響きだった。ちなみに、この方は、惑星守護色期巫天<鉄>及び、<マグネシウム>及び、<塩素>つまり、全<体ETIAGXN>または、時間および、音担当の、超えらくて強いヒトなのである。

「で、頭は、見事なまでのスキンだな、これ(ぱんぱん)おれも昔ドレッドと、スキンやったんだけど、結局長髪に落ち着いたんだよな~」

「聞いてないから」

 すごいヒトなのである。

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