おっさんでも異世界転生したい。チートを作るスキルで成り上がる
架空の世界を旅する物語
起
第1話 おっさん、転生する
ある日俺は異世界に転生した。
「ここが異世界か」
俺が降臨したのは何もない草原。
近くに森があり、遠くに山が見える。
空が青い。
「町も人も道もないんだなあ」
いきなりとんでもないところに来てしまったようだ。
「まあ適当に歩いていれば人里にたどり着くさ」
それよりステータスを確認しよう。
異世界転生したからには何らかのチートスキルが備わっているはずだ。
前世で異世界転生モノの作品を読み漁っていたからよく知っている。
「ステータスオープンだ!」
ポロンッ♪
~ステータス画面がオープンしました~
なぞの効果音となぞの音声とともに目の前にゲームのようなステータス画面が開く。
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-ステータス-
田畑村 耕一郎
男性
43歳
無職
独身
彼女いない歴43年
Lv 43
HP 269
MP 0
筋力 35
魔力 0
体力 18
技巧 17
俊敏 9
運 15
年収 0ガモロ
所持金 0ガモロ
==================
「余計な情報が多いな」
しかし、転生したというのに年齢は変わらないのか。
まあでも顔はイケメンで、体は細マッチョのモデル体型に変わっているだろう。
前世と同じ姿ではとてもモテモテハーレムは築けないからな。
俺は下を向いて自分の体を見る。
がっしりしているし手足も長いな。身長も高くなったか?
なにより腹が出ていないのがよい。
他のステータスも見てみる。
「HPは高いが、MPや魔力はないのか」
魔法は使えない、戦士タイプということか。
それとも魔法が使えるようになれば伸びてくるのだろうか。
このステータス画面では肝心のスキルがわからないな。
「スキル画面オープンだ!」
ポロンッ♪
~スキル画面がオープンしました~
==================
-スキル-
農耕Lv1
調理Lv1
清掃Lv1
卓球Lv5
チート制作Lv1
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「おおっ!出た」
チート制作か。これが転生特典のチートスキルだろう。
自分でチートを作ることができるということか。
「おもしろそうだな」
とりあえず何か作ってみるか。
しかし、頭が悪くて想像力に乏しい俺にチート制作のスキルが与えられるとはね。
このスキルで何ができて何ができないのか、まるで分らないけど、自分が今何をやりたいのか、何を欲しているのかで考えてみよう。
「そうだな、まずはイケメンになった自分の姿を見てみたい。鏡を制作するスキルを所望する」
俺がそう考えるやいなや、
ピンピンピロリロリン♪
~スキル「ミラーウィンドウ」を習得しました~
なぞの効果音と音声とともに新しいスキルを習得した。
「ほう、よくわからんが新しいスキルを覚えたぞ。これが鏡を作るスキルなのか?」
さっそく使ってみるか。
「スキル、ミラーウィンドウ発動!」
すると、
シュバババババ
目の前にステータス画面のようなウィンドウが現れ、その表面が鏡面になった。
「なるほどな」
俺が鏡をのぞくと、そこには新しい俺の顔が映っている。
「なかなかイケメンになっているじゃないか」
前世の俺の顔をベースにイケメンに整えたような顔で違和感はないな。ちゃんと俺の顔だと認識できる。それに実年齢は43歳なのに見た目は20代前半でも全然いけるぞ。
「これならハーレムも作れそうだ」
さて、では町を見つけて町の若い娘を口説かないとな。
せっかく異世界に来たんだ。好き放題やりまくるぞ!
俺は草原を歩き出した。
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