第7.75話

 SAの店員たちに許可を得て、泉谷Aと高橋巧が、103号室に入ったのが、7時32分のことだ。

 外からは明らかに不気味な脱獄黒服軍団が見守っている。番人代わりの数人は、眠気まなこで見守っている。「そろそろ交代しようぜ」


 カチ

 高橋は少年SOの親戚でもあったことを明かしながら、少年SOの方を向いて、

「ヤーーーー」

 雄叫びを上げたのだ。

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