第9話 武道館まであと三年
最初の話では武道館目標の年数制限は設けないという話だったが、朋美の問題もあり事務所側が「三年で武道館にいけなかったら解散」と言い出した、これには加藤が反発し「それでは話が違う、それなら俺もプロデュサーを降りる」と言ってプロデュサーを降りてしまった、そうなるとサブプロデュサーの佐川がプロデュサーとしてつくことになった、佐川は「なんとしてでも三年で武道館を目指すぞ」とメンバーに言ったが事務所から信頼が厚い加藤と違ってメンバーも佐川の信頼が薄いことはわかっていたので、事務所から見捨てられたとモチベーションが下がったが夏美だけは違ったこのメンバーで絶対武道館に行って加藤を見返したいと思った、加藤が降りた理由はこのメンバーで三年で武道館なんて無理だと思ったから降りたと夏美は思った、そう思わせたメンバーも悪いのかもしれないがそこで諦めるようなプロデュサーなら自分は着いていきたくないとすら思った。三日後新宿でデビューライブが控えている、デビューライブ直前のドタバタにメンバーよりヲタク達が「大丈夫か?」となっていたが、夏美はすぐTwitterに【私たちは大丈夫です!デビューライブ楽しみましょう】とツィートした、デビューライブのチケットは即完売となっていた、小さい箱と同時に夏美と朋美のヲタクが飛びついて争奪戦となった。Twitterや掲示板にまでも【譲ってください】という書き込みを見かけオークションでは一枚3500円のチケットが35000円までに値上がりしていた、それを見かねた佐川は急遽2Daysにし二日目は当日券のみという荒業に出た、これもデビューライブ三日前に決まったことだ。
持ち曲は加藤が事務所の信頼を勝ち取っていたこともあり二日連続でやるくらいの持ち曲はあったのでそこは加藤に感謝をした。
一日目のライブは当日券なしと告知をしていたがそれでも当日券を求めライブハウスの周りを人がごった返した、ライブハウスの店長も「こんなことは初めて」だと戸惑っていた、物販もグッズが売り切れ続出になっており運営側は明日のグッズをどうするかと慌てだした、明日のチケットの問い合わせも続々とライブハウスと事務所にきているという、夏美達は最初のバタバタを忘れたかのように喜んだ、ライブも無事に成功しヲタク達も喜んでくれた、チェキはさすがに撮れないということになり急遽ステージ上に机を並べての全ヲタクとの握手会となった、夏美のヲタクはアイドルになったことを喜び、晴美をヲタクは接触できることに喜び、朋美のヲタクは担当狂がほぼほぼだったが喜んでくれた。
二日目は前日からの徹夜組も含めチケットは完売となった、当日券のみの販売で売り切れになるアイドルはあまり前例はなかった。このまま順調にいけば佐川の功績になると思ったが実績をみて加藤が後日「プロデュサーに戻る」と言い出して戻ってこようとしたがメンバー全員「加藤さんが戻ってくるなら私達辞めます」と部長にいいに行くと「わかった」とだけいって加藤の出戻りの話はなくなった。
私アイドル宣言 櫻井 @usamimi0923
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