とある男の英雄譚

さーみぁ

プロローグ

第1話 災厄①

今までこれ程必死に走ったことはない。

急がなければ、急がないといけない。


だってあっちには町が...


――1時間前――


「義父さんと義母さんのバカ。もういいよ」

そう言って家を出ていく。去り際に「おい」と

義父さんの声が聞こえたが、そんなの無視だ。


ちょっとしたことで意見が食い違う。最近ずっとこんな感じだ。義父さんや義母さんの言いたいことは分かる。でも、それが認められない。

認めたくない。


「よぉ、また喧嘩か?」

また、家の前の駄菓子屋の老翁が大きな声で話しかけてくる。恥ずかしい。


「お前、いい加減素直に...って、おい! どこに行くんだよ? ったくあの小僧は」


僕は、逃げた。あのくそジジィは正論しか言わないから嫌いだ。いつか、あそこから何か持ってってやる。

――――


町から出て、僕は秘密基地にいた。秘密基地といっても、ただの廃キャンプ場だ。

「ハァァァァァ」

ため息をつく。

「僕だってわかってるさ。でもできないんだ」


シノ・ハンス 14歳

10歳まで孤児院で暮らしていたが現在の

義母、義父に引き取らる。


昔は、素直になれた。でも、それは、幼かったからだ。でも、もう14歳だ。ある程度のことは、自分1人でできる。だから、他人からものを言われることほど腹が立つものはない。


「あーあ、これからどうすればいいんだろう」

空を見上げる。雲一つない青い空、それとどんどん大きくなる黒い点...ん?黒い点?

「何か近づいてくる!やばい!」

そして、ドオォォンと地面に衝突する…ということはなく、そのまま地表付近を猛スピードで駆ける。周りは全てが吹き飛び、更地と化していた。え、この方向は...


「まずい! 町の方に向かってる!」


――――――――――――――――――――

さーみぁです。

始めて書く小説ということであたたかい目で見ていただけると幸いです。

本作品では、色々な国を旅して、途中たくさん巻き込まれながらも謎を解き明かしていく というものになっています。


諸事情で投稿が厳しかったりすることがありますが月4話は、投稿しようと思っております。

このお話を呼んで率直に思ったことや感想など積極的に評価よろしくお願いします🔥

そして、面白かった場合は いいねや⭐をよろしくお願いします🙇

それでは、また。

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