第33話

噛み締めるように言って、やっと手に入れたと伝わってくるトッキーの歓喜があたしの中にも響いてくる。



ああ、本当に。

トッキーほどあたしを求めてくれる人はいないだろう。



「ねえ、トッキー。」


「うん?」


「今夜からはあたしにもトッキーのこと教えて。」


「!」



ちゃんと2人で生きていくことを考えるようにするから、また真夜中から始めよう。



「聞きたいこといっぱいあるの。」


「うん…!うん!なんでも聞いて!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る