第23話
「結論から言うとカナちゃんは『求められないと生きていけない』体質だ。」
「……だからくっついてキスしてスキンシップ過多なの?」
「えっと…、うん。いや、うん。理由のひとつはそうなんだけど…っ、」
「なるほど。元々人形だし、そもそも闇人形は主人が求めることに応えるために生み出される力だもんね。」
「いや、待って。カナちゃん合理的すぎない?!俺が単純に触りたいからって事は考慮しないの?」
「なんであたしなんかに触りたいの?そんな無意味な欲求あるの?」
「無意味って…、」
唖然とするトッキーの反応にキョトンとしていると彼は気を取り直して続けてきた。
「カナちゃんの言う通り、闇人形の性質が残ったまま支配から外れてしまったが故に動けなくなるんだと思う。」
「じゃあ真夜中の3時間程度だけ動けた理由は?」
「それはカナちゃん自身が自分を必要としたからじゃない?」
「なるほど。」
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