第16話

もう終わりにしたい。

いつまで続くかわからないこの生命を。



そんな思いばかりを募らせて出会った時々という堕天使との暮らしは少しだけ心が温かくなった気がしたのに。



まるで現実に引き戻されたような感覚だった。



自分にうんざりするこの絶望感。

泣きたくても叫びたくてもなにも出来ない無力感。



それでも身体が動かないから、あたしはまた動けるようになるまで待つしかないのだ。

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