【短編】ユグドラシル 〜権能保持者が往く、世界の真実を求める物語〜

tanahiro2010

第1話 ユグドラシル

僕には、不思議な力がある

目の前にそのものが「ある」と念じ、想像すればそこに「ある」と念じたものが現れ、

存在するものを「ない」と念じればあるものが消えるのだ


最初にこの力に気付いたのは、小学校6年生の頃だった

その時たまたま読んでいた小説の主人公の力が物を創造、消滅させる力の持ち主だった

僕はその力に憧れて主人公ごっこをしていたら、実際に力が発動してしまったのだ

想像したのはユグドラシル

かの有名な世界樹を創造してしまった


その力が発動した時、僕はもうめっちゃびっくりした

総理になって減税して税率0%にしたのにそれを発表した次の日には日本中の国民が増税を求めてストライキしたのをみた総理ほどびっくりした


、、、という冗談は置いといて

僕は帰って親にこの力について相談することにした


親にこの力を見せると血相を変えた顔をして「絶対に他人には見せるな」と言われた


その教えを守りながら早3年

僕は今、選択の危機に囚われていた


目に前には腰を抜かした様子で怯えている女性とよくラノベに出てくるような悪魔

なぜこんなとこに悪魔がいるのかはわからないが、僕の力を使えば倒せることは確実だろう

だけど、そう簡単に僕の力を見せていいものか


力を使わなかったら相手は死

力を使えば僕の特殊な力に気づかれる可能性あり


悩み悩んだ末、僕はなるべく気づかれないように力を使うことに決めた

もしかしたら力がバレるかも

ごめんなさい母さん、でも許してね。人を助けるためだから


想像するは一つのバール

想像するは全てを一撃で薙ぎ倒す

その二つの想像を圧縮し、見た目はごく普通

されど包容する力は地球をも破る力を持つ


これを振りかぶりーー


ーー悪魔の頭に振り下ろした


音もなく悪魔の体が崩れさる


『通告します。世界初めての権能保持者兼世界樹創造主が検出されました。これより、神格の付与を行います。対象者:神崎奏多は選択の儀を行い準備を行なってください。これは対象者の名称を除き全世界に通告されます』


、、、は?神崎奏多って僕やんけ


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一応新作です

現在2この作品を連載しているので、この小説は一応短編として出します

⭐︎評価やいいねが僕的に多いなーと思うとこまで来たら続き出すのでコメントとか応援よろしくです

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