隠し事
櫻井
第1話 隠し事
私には付き合っている、雄介という彼氏がいるが雄介に隠していることがある。
それをいうと雄介は別れを切り出されそうで怖かった、私は多分雄介の事が本気で好きだったんだと思うが雄介に「家いってもいい?」と聞かれても「家は汚れてるから無理」と断っていたので雄介は私の家がどこにあるかを知らない、勿論地域位は教えてあるが住所までは知らないし、雄介は優しいので「そっか」って言って家まで行こうとはしない。雄介と付き合って二年たつが私は雄介の家で過ごすことはあるが雄介は私の家で過ごしたことはない、今日もデートの帰り道「家行っていい?」といってきたが「ごめんね」と言って断った、雄介は他に男性と暮らしているんではないかと疑ってきたこともあったが、そんなっことはない、私は雄介しか今は好きではない。
私の隠し事の話をします、私が雄介と付き合う前に付き合っていた彼氏との間に子供ができました、産むか降ろすかで喧嘩になりどうしても産みたかった私は彼氏と別れて子供を産みました、ナミという名前をつけて育てていたのですが、目を離したすきにうつ伏せになっていて呼吸が出来なくて亡くなってしまいました。
ですが、私には亡くなったという実感がなく、今でも一緒に暮らしているんです、もちろん腐臭はしますが私はナミと一緒にいたいんです。こんなことがバレたら私は逮捕されることになると思いますし、雄介とも別れなければいけなくなると思います、それも私からしたら悲しいです、いつかこの腐臭で近所の人から通報が入る気もしていますが、私にはナミと別れる気がありません。
デートのから帰り家をあけるといつもの同じ腐敗した匂いがした、この匂いは腐敗ではなく、ナミの匂いなんだと思うと悲しくなってくる、ナミに「ただいま」といって寝る支度をしてナミの隣で寝るのが日課になっている、ナミに今日会ったことを話すがナミは返事をしてくれることはないので悲しくなるが私の償いとしてこうして一緒にいる事しかできなかった。
翌朝来るときが来てしまった、朝8:00出勤準備をしていると、玄関のチャイムが鳴り響く、こんな時間に来客なんてくるはずもないので間違いだろうと思いながらメイクをしているともう一度チャイムがなると同時に「宗方さん、扉あけてもらえますか?」と女性の声がした、私は重い腰をあげて玄関と鍵を開けて扉をあけるとスーツを着た五人組がならんでいた。
「近所の人から腐敗した匂いがするという苦情がはいりまして家の中みさせてもらえますか?」と言われたので「いやです」ときっぱり答えたが家宅捜索令状をだされあっさりと家の中に入られてしまった、ナミは私のベッドにいる、私が出勤するときに「いってきます」と言って押し入れにしまうまでずっと一緒なのでまだナミはベッドの上なので警察に見つかるのも時間の問題である、私は玄関前から動かないようにと指示をれ玄関前にいるしかなかった。
「班長みつけました」と大きな声が聞こえる、とうとうナミが見つかってしまう。
「こっちに来なさい」という声の元動くのを許可されベッドまで行くとナミが寝ていた。「こrはどういうことですか?」と女性警察官に聞かれても「ナミです」としか答えれなかった。私はそのまま手錠をかけれパトカーに乗せられた。
もうこのまま、雄介にもナミにも会えないことに涙した
隠し事 櫻井 @usamimi0923
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