究極の選択

女子と男子が下着姿で健康診断するなんて、どう考えても不健全すぎる。笹丸さんは恥ずかしそうに下を向いたままだ。


「その、ほんとに二人でやるんですか?今から別々とかでも、、、」


流石にこの状況はまずいと思い、担当の星宮先生に提案をする。

すると、少し悩んだような表情を見せる


「ちょっとこっち来てもらえる?えーっと、、名前は、」


「幡山喜一です」


「幡山くんね。」


パーテーションの奥に誘導され、星宮先生が小声で話し始める


「幡山くん。私が一役買って出てあげるって言ってるの。笹丸さんと付き合ってるんでしょ?普通、あんな美少女と付き合える経験なんて人生で1度もない。良い?コレはあなたの為を思って言っているの。いい思い出♡作らせてあげるわよ!」


「なっ、何言ってるんですか!?付き合ってるって、、、」


ほんとにこの人教職員なのか?。


付き合ってる、、、って、、

それに、、一役買ってくれるって、、

いい思いって、、、


いろいろな想像に期待が膨らむ。


もし仮にここで僕が笹丸さんと付き合っていると宣言したらどうなるんだろうか。


あんな事やこんな事が出来るだろう。なんならそのまま笹丸さんと付き合うことだって出来るんじゃないか?


僕の大切なところがまたまた元気を取り戻す。


星宮先生はため息をついたあと、急かすように僕に言ってくる。


「黙ってないで、どうなのよ?もしかしてだけど君たち付き合って無いの?」


付き合ってる、、か、、

ふと現実に戻った。


中学の頃の僕が頭の中に巡ってくる。

彼女いない歴=年齢の僕。

帰宅部で毎日引きこもるようにゲームばかりしていた僕。


思い出した。ここ最近今まで体験してないような事ばかり起きて浮かれてたんだ。

学級委員になれたのだって僕の力じゃない。

僕は笹丸さんとは付き合ってない。というか。付き合えない、、

それが現実なんだ。


「僕は笹丸さんとは付き合ってないです。。」


素直に現実を伝える。僕はただの冴えない男子生徒で、学級委員になったのも、笹丸さんのおかげだ。そんな笹丸さんを裏切るわけにはいかない。


すると、


「なによーノリ悪いわね。」


少し苛立っているかのような星宮先生。


「あ!まぁでも、考えて見なさいよ。同級生の男子の前で下着姿になるなんて、脈なしの相手にやると思う?私だったらそんなことしないわね。好きな人の前でしかしない。そんなへこったれてないで、勇気出したらどうなの?分かったでしょ?観音ちゃんは、あなたの事が好きなのよ。」


覚悟を決めた僕に対して説得してくる星宮先生。


 でも、そう言われてみれば確かにそうだ。普通好きでもない相手の前で脱げと言われて下着姿になるもんだろうか。丸さんは僕のことが、、、


「やるの?やらないの?どっちなの?」


「やりま、、、」


笹丸さんとの日々を思い出す。

純粋で真面目で優しくて、努力家で、、


ある一つの仮説を思いつく。


笹丸さんは純粋すぎて、コレがイケナイ事とは思ってないんじゃ?僕の前で脱いだのも、先生に言われたから渋々であって、、、


僕はどっちを選択するべきなんだ。。

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<究極の選択>


A 笹丸さんと一緒に健康診断をする


→次の回 ifルートへ


B 笹丸さんと別々で健康診断をする


→その次の回へ


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感想とかアドバイス頂けると幸いです。

なんか♡な漫画みたいになっちゃった。


思ったより♡になりすぎたので更新まで日が空くかもです



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