Rp:4 ジェネリック医薬品 その1

谷口は門前クリニックの現院長で、2代目院長にあたる。

ジェネリック医薬品(以後GE)は効かないという医者いるのも確かだが、実際は違う。

GEが発売、薬価収載されるにあたって重要なのは「生物学的同等性が示されたか」どうかだ。

簡単に言えば、先発品と同じかどうかだ。

現在ジェネリック医薬品として薬価収載されているものは全て先発医薬品と生物学的同等性が示されたもので効果は同じとされている。

抗てんかん薬に関しては学会が後発品への変更後発品同士の変更に関しても慎重な意思を示しているので、ここだけは例外といえる。

とにかくは、先発医薬品とGEに関しては基本的には効果も同じというわけだ。


「谷口先生はあまりGEに関して良いイメージを持たれていないんですね。

ちなみに、先生がそのようなことを言っておられたのはいつ頃の話ですか?」

「そうですね、、少なくとも令和になってからは聞いていないかも。

となると、6年は前でしょうか。」

「でしたらもしかして先生の考えも変わっているかもしれませんね。

処方箋はどうなっていますか?」

「先発名の処方が多いですね。チェックがついているものもちらほらあります。」

「わかりました。お昼にでも少し先生と話してみますね。」


基本的に処方箋の変更不可欄(医療上必要)にチェックがついていない場合、患者の同意が得られた時点で薬局側で変更するのは問題ない。

しかし今回はチェックがついているものもあるようなので、

僕は今後もお世話になるであろドクターに挨拶がてら話をしに行こうと決めたのだ。

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