第3話

ひっそりと退化の一途を辿り続けている一族というものは決して少なくない時代。



今でこそ書物によってしか描かれることのないファンタジックな生き物というのは、世界の変化と共に。



姿形を変えながらも、生き残りというのはいます。



あたしもそのひとり。

当たり前に人の世に生まれ、人と共に成長する過程を持っている稀な一族です。



見た目こそ人となんら変わらないですが…



「剥き出しの魂に出会うなんて初めてですわあ〜。」



見える世界も、思考も、そしてなにより…

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