第20話
『まほろば』へは、もう半月程顔を出していなかった。さすがに皆が心配しているはずだ。しかし、店へ行くとなると何らかの説明が必要になるだろう。
「ちょっと色々あって……」と言い淀んでしまう自分を想像すると、どうしても足がすくんでしまうのだ。
家族のように接してくれているマスターとママ、そして海斗にも嘘はつきたくない、と美紀は考えていた。
婚約解消と無職になった事実を、過去の出来事として話せるようになるには、まだ少し時間がかかりそうだ。
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