本編。物語が始まりました。悟りのシーンだけでいい人はエピローグまで飛ばしてね。
SEASON1 SPRiNG 01 行動
孝美も、「入学が決まったよ」といっていた。だから、今日は2人でお祝いをする約束だった。
由里子は時計を見た。約束の時間を数分まわっていた。「孝美、遅いな……」孝美、いつもなら、こういう遅刻はしないはずなのに。
誰かの誕生日パーティに出席していた? それならば、電話が一通、あってもいいはずだ。いやいや、あの孝美に限って、約束を忘れるはずないわ。それも、この私との待ち合わせ……。
しかし、だんだん不安になってきた。由里子は小さな公園を出た。「孝美、孝美ー!」そういって、孝美を探し始めた。
「孝美、いない……」途端に恐怖が込み上げてきた。十時二十五分。およそ一時間、由里子は孝美を探し回ったが、孝美が見つかることはなかった。
由里子はベンチに座り、ズボンのポケットからスマホを取り出した。もう何日もやっていないゲームを始めた。すぐ、ゲームオーバーになった。
由里子は公園を出た。最後に、図書館へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます