第4話 雪音の世界
読みかけの本
灰皿 煙草 珈琲
視線が止まる
不意の
目くばせ
カードケースを取り出して
君に渡す
一枚の紙きれ
後ろ姿になる君を
静かに見送った
ビルの谷間の陰に
ちいさな湯気が
立ち昇る
手の冷たさが
前へ進ませる
今日は少し
休んでいこう
隣人たちの会話
快活な笑い声
そんな風景が
こころに優しい
視界の端に
雪が舞う
スマホには
君からの連絡
高まる予感
夜の
アルコール
帰りは
雪の街を迂回して
家に帰ろう
静かな音色が
夜空を満たし続ける
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