「可愛い」の始まり

俺って男だよな?そうであってくれ!!そうじゃないんだろうな、もう

(俺は、今年の春に高校生になる。この地域周辺では有名な桜華学園の高等部。ま

あ、エスカレーター校で特に難しいテストとかがあるわけではなかったのだが・・・)


(やはり高校に入るのはうれしいものだ。進学祝いで家族でケーキ屋に行ったりほしいものを一つ買ってくれたりとお祭り騒ぎだったな。)


「お~い真昼、早くファストフード店行こうぜ?」


「ちょ、待てよ (ちなみにに言っとくが、こいつは魁人で中学からの男友達で性格もよくて結構モテていたりする。うらやまs、主人公気質n・・こほん。まあともかくこいつも同じ学園で同じクラスになった。」


「あとそういや、おまえんとこの両親って今日結婚7周年と7日記念で旅行に行くんだよな?何でいかないんだ?」

「いや~、結婚旅行だったらなんか水を差すのはどうかと思うしな~あと店には行かね~よ」

「まあ~見送りくらいは行けよ。」

「おう。それにファストフード店って濁して言ってるが要は合コンだろ?」

「なぜばれた!?」

「何年の仲だよ・・・。」


(そうこいつはあろうことか自分がモテているとわからない鈍感系男子というやつで正直にくい)


「じゃあ、まっすぐ帰れよ?」

「子供じゃあるまいし。一応15とかだろ?もう言ってられねーぜ」

「いや15だって四捨五入したら0だろ。それに15だって立派な子供だろ?」

「それ、10の位をしてるし・・・

「とにかくまっすぐ帰れよ」

「う~い」


 (心配性だな~。)


「あれ子猫だ、野良猫かな?かわいそうだし、ちょうど持ってた猫用かにかまを上げようか」

(このかにかまってコンビニで普通のかにかまと間違えて買ったもんだからな。使い道もなかったしちょうどよかった)


「にゃ~ん」


(あれ、すごく寄ってきてすりすりしてきたぞ。ちょっとなでようかな)


注意・ふつうは野良猫を触ってはいけません


「いって~」(結局かまれたか・・・)

  「まあかわいかったからいいかさて逃げられたことだし帰るか

ただいま~」

「おかえり~。今日は早かったわね」

「そうだな。どうかしたのか?」

「お母さんにお父さん・・・いいや、もう今日出発じゃん?それでお見送り」

「やっぱり、真夏は親孝行もんだな」

「それに、してもどこ行くんだっけ?」

「初めての新婚旅行場所のハワイだ!」

「写真たくさん撮って送れる?」

「そのことなら心配ないさ」

「そうそう、楓がもう1週間もしないうちにこっちに帰ってくるから、よろしくね」

「・・・まじで?」

「まあ、最初から仲がいいから大丈夫だろブラコンだから家で二人きりは少し、嫌、だいぶ怖いが・・・ボソッ」


「小声でかすぎで聞こえてるぞ。まあ、それはそうだけど」


(まあ、楓は俺より一歳年下で俺の妹なんだが重度のブラコンで年中くっついてきたこともあったし両親も自立させるためにいろいろしたらしいがすべて失敗したぐらいなのだ)


「あ!?もうそろそろいかないと飛行機に間に合わないわね・・・じゃあ、行ってくるわ」


「おう、気を付けて行って帰ってきてな」


ガチャ、ガタガタガタガタガタガタガt


「いや、そこまで扉確認しなくていいだろ。あるあるだけど・・・いったか・・・さて飯食って風呂に入らねば」


ピロピロピロピロピロピロ・・・


「あれ、携帯が鳴ってる?心音からだ」

 

(心音とは俺の幼馴染で幼稚園からすごく遊んでいる。最近は話す機会すら減ったのだが・・・)


「もしも~し、聞こえてますか~?」

「聞こえてるから、そんな大声ださないでくれ」

「ごめんごめん、今日の夜、私の家で進学祝いしよーご飯食べたりゲームしてさ」

「そうだね、両親が旅行でひまだし、いこうかな」

「へ?両親今いないの?」

「そうだよ?どうかした?」

「な、なんでもない!」


(今家に行けば真夏と2人きり•••)


「まあいいや、何時?」

「6時に私の家集合」

「何かいるか?」


「何もいらないよ。まあ、ゲーム機とかは、持ってきたほうがいいかも」

「わかっt・・」


(あれ、意識が・・・遠くなって・・・)


ドサッ・・・つーつーつー


「どうしたの!?大丈夫!?」


「真夏!?大丈夫!?」

数秒の静寂ののち


「ああ、大丈夫だよ」

「なんか声が心なしか高くない?」

「あれ、ほんとだ。風邪かな?」

「まあ、体調悪そうだし今日は安静ね」

「・・・」

「どうしたの?」

「いや、勘違いかな、俺こんなに大胸筋大きかったっけ?」


んなわけなかろう、真夏さんや一瞬で大胸筋が大きくなるなど


「へ?大胸筋?知らないけど胸が張り詰めているんでしょ?」

「んん!?」

「今度は何!?」

「なんか上に生えてる・・・」


「は?」


心音、人生で初めて国語を難しいと思ったのだった


「ちょっと鏡見てくる」


それから数分後


「ええ、分かったわ」

「はあ~~~?」

「どうしたの?」

「俺、女の子になってる・・・しかも猫耳の生えた」

「通信が悪かったのかな、もう一度言ってくれない?」

「だから、猫耳の生えた女の子に・・・」

「一回ビデオ通話にしよ」

「そ、そうだね」


そこにうつっていたのは・・・女の子だった!!!


「うわ~ホントじゃん。しかもなんか服も女の子のいやその服はメイドが着るようなやつじゃない?」

「心音もやっぱりそう思う?」

「そうだよ。着替えたの?」

「んなわけあるかい」

「なぜ関西弁?それにしても一人称とか口調は男の時と一緒ね」

「そうみたいだな。もしかしたら時間経過で変わっていくタイプかもしれない・・・」

「そのかのうせいは、十分にあるね」

「とりあえずもう少しで6時だから今から行くよ」


いや、冷静か!?もっとこう普通驚くだろ?逆にうまみがないといいますか・・・


「いや、性転換してすぐにってわけには・・・いやありね」


(うわあ、いまぜったによからぬことを考えているなあ)やぱ、行かないでおくよ」


「もう来るって言っちゃったからねえ。一回限りなの」

「図ったな?」

「それほどでも~」

「ほめてね~て」

「照れるなよ若造や」


(何故におじいちゃん言葉?)真夏は訝しんだ


「照れてないし、悲しくも若造じゃないし」

「まあ、きたらピザが食べれるのにな~」

「ん?ピザ?おいちょっと待て、それってほかにも人がいるということだよな?」

「あちゃ~ばれたか。それにしても気づくなんて・・まさか、私と二人きりがよかった?」

「真夏 からかってくるな、んなわけね~だろ」

「そうだ!3人くるんだけど全員にドッキリしようよ」


「ドッキリ?のんきだなあ」


「ばれても言いふらすタイプじゃないし」


「まあ、ばれたってどっちでもいいけどね」


(正直前のクラスのやつらってあんまり進学してこなかったんだよな~)


「決まりだね、じゃあ私の家で落ち合おう。ばいば~い」


プツッ 


「ああ、大変なことになりそうってか、何故この服なんだ?性転換と服に関しては、ようわからないけど猫耳はなぜにちょっと服は、緊急事態だから楓の服借りるか~」

   

・・・・・・


「邪魔するぞ~ってまあ楓いないけどねこの服で何とか行けるしいざとなれば心音に来てみようかあれ?こっちにも鏡があったんだ。こっちの使おっとてか、本当に女の子になったのかな?確かめてみようか

  

・・・・・・


「胸は相変わらずちょと膨らんでるな」


冷静に分析するな焦れよ、もっと


揉み揉みすること数秒・・・ってか、普通揉まねえからな、胸を!?


「やべ!?速くいかないと、遅れちゃうあれ、この服脱げない、あと猫耳が消えたなんでだろこの服どうやって脱ぐんだ?マジで時間がない。遅れたらやばそうだな・・・」


「え~い、ままよ!このままでいくぞ!•••本当にこのままでいけるかな・・・」


かくして、真夏の何かがおかしい女の子生活が始まったのであった

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